【急行便】中国JRバス「みこと号」乗車記(出雲~広島)

2022年9月6日

早朝の出雲大社を参拝しました。朝8時頃でしたがちらほらと参拝する人の姿が。

出雲大社参道

一人旅なのか、地元の人なのかわかりませんが、若い女性が単独で参拝している所を見ると出雲大社の人気の高さがうかがえます。参拝後は出雲大社正門前のスターバックスでゆっくり。神社の参拝は人が少なく空気も澄んでいる早朝に限ります。

出雲市駅への路線バス「大社線」の出発まで少し余裕があるので、始発となる出雲大社連絡所までウォーキング。大社連絡所はバスターミナルとなっていて、2台の一畑バスが停車していました。出雲市駅へはいすゞエルガ(8367号車)に乗車。出雲市駅からこの後10時30分発のみこと号で広島へ向かう行程です。

一畑バス8380号車 いすゞエルガミオ
一畑バス8367号車 いすゞエルガ
  • 路線名:みこと号(急行便)
  • 区間:出雲市駅~広島駅新幹線口
  • 運行:中国JRバス
  • 車両:島根200か661(641-5908)

みこと号とは

みこと号は中国JRバスと一畑バスが共同で運行する高速バスです。出雲市駅と広島駅を、松江道、中国道、広島道を経由して結びます。本数は1日9往復設定されていて、うち5往復は途中の「道の駅たかの」「三次インター」を通過する特急便「スーパーみこと号」として運行。その他の便は急行便「みこと号」として運行します。

クローズドドアシステムは採用されておらず、出雲市駅~大塚駅間と広島バスセンター~広島駅新幹線口間は乗降とも可能です。途中の中国道江の川パーキングエリアで休憩があります。元々は三次インター~出雲市駅間は国道54号線を経由していましたが、2013年から松江道経由となり所要時間が大幅に短縮しました。

少し時間があるので、出雲市駅でバス撮影をしながら「みこと号」の到着を待ちます。

須佐線に入るジャーニーK この顔もまだまだ健在です
出雲縁結び空港連絡バス
一畑バスの岡山行ももたろうエクスプレス

改札を受けて車内へ

中国JRバス みこと号

岡山行きのももたろうエクスプレスを見送ってすぐに、乗車する「みこと号」が3番のりばに到着しました。担当は中国JRバス。車両はいすゞガーラでした。本来は一畑バスが担当する便ですが、新型コロナウイルスによる減便の影響で、中国JRバスが代わりに運行しているそうです。

最後列は5列シート

改札を受けて車内へ入ります。この便は初めて乗車する路線で、景色を楽しみたいと思ったので、1A席を指定しました。車両はスタンダードな4列シート車で補助席がついていますが、トイレはありません。特急便のスーパーみこと号にはトイレが設置されているようです。コンセントはありませんでした。最近はコンセント情報は結構重要視しているので、僕のブログでは必ず紹介しています。いらないですかね?

出雲市駅からしばらくは斐伊川沿いの快走路

10時30分、乗客8名を乗せて出雲市駅を出発。駅北ガーデン通りを少し東へ。ヤマタノオロチの伝説の元になったと言われている斐伊川に沿う県道26号線(ハートフルロード出雲三刀屋線)をしばらく走行します。信号がほとんどない快走路でした。

斐伊川は元々日本海に注いでいましたが、洪水が多かったそうです。何度かつけかえ工事が行われ、現在は宍道湖に注いでいます。川のつけかえというと、私の地元大阪の大和川も同じです。大和川のつけかえ工事は、洪水に悩まされた昔の人たちにとっては悲願のつけかえ工事だったと聞いています。(賛成派と反対派の対立もあった)近世のビッグプロジェクトと勝手に呼んでいます。携わった人たちは、もっと称えられるべきだと思うのですが…

話がそれました。快走路を経由して約20分が経ちました。11時00分に下熊谷バスセンターに到着。ここから数名の乗車がありました。近くに木次線の木次駅があることを初めて知りました。初めて乗る路線は新たな発見ばかりで新鮮です。

下熊谷バスセンターに到着

松江道近くの道の駅にあるバス停を通るよ

バスは下熊谷バスセンター最寄りの、三刀屋木次インターから松江道を走行します。対面通行の自動車専用道路です。センターラインには逸脱防止用のワイヤーが設置されていました。対面通行の自動車道では、以前のポールタイプ(オレンジの曲がるやつ)からワイヤータイプに切り替えが進められているのですよね。昔は対面通行での正面衝突な事故が多かったので、ワイヤーなら少し安心です。

松江道を15分程走行し、雲南吉田インターで一旦自動車道の外へ出ます。インター近くの「たたらば壱番地」バス停に到着。ここは道の駅たたらば壱番地に設置されたバス停です。お昼時なので出雲そばの店が少し気になりました。ホームページの写真がとてもおいしそうです。きっと実際も美味しいのでしょう!今度車で通った時に寄りたいと思います。

バスは再び松江道へ。吉田トンネルを抜けると、広島駅新幹線口を9時00分に出発した「みこと号」出雲市駅行とすれ違いました。あちらも本来なら一畑バスですが、中国JRバスの運行でした。この辺りはトンネルが多い区間です。全長4878メートルの大万木(おおよろぎ)トンネルは、松江道最長のトンネルで中国地方でも一番長いトンネルです。トンネル内で広島県に入りました。

うっすらと雪が残っています

11時39分、高野インター併設の「道の駅たかの」バス停に到着しました。道の駅たかのは地元の名産販売が充実してそうな雰囲気でした。ホームページで見た亀ばあちゃんのお漬物と、高原野菜の野菜ピクルスが気になります。

松江道で標高637m地点へ

道の駅たかのを出発してしばらく走ると、『松江道最高地点637m』の看板が見えてきました。ここからはずっと下り坂&トンネルの連続。途中で米子行の広電バスとすれ違いました。

道の駅たかのを出てから約30分ほどでバスは三次東ジャンクションに差し掛かっていました。ここから中国道と合流します。三次インターバス停は料金所手前にあるため一旦本線から流出。12時09分から出発時間の12時11分まで少し停車しました。

江の川パーキングで休憩

三次インターから10分ほど走るとバスは江の川パーキングエリアに到着しました。ここで12時30分まで10分間の休憩となります。トイレを済ませてバス撮影をしなければならないのは、私たちの使命です。パーキングの中は見ていませんが、後から調べると地元名産のパンやジェラートが売られていたようですね。

12時30分になっても一人の乗客が喫煙コーナーから戻って来ず、運転士さんが呼びに行っていました。乗客は自分だけじゃないんだから時間は守って欲しいですよね。ゆっくりしすぎて時間を忘れてしまうのもわかりますけどね~

江の川PAで休憩中のいすゞガーラ

広島道・広島高速を通り広島に到着

この先も私自身が初めて通るルートなので前面展望に興味津々。大阪行きの浜田道エクスプレスとすれ違いました。広島北JCTから広島道へ、広島西風新都インターから下道を走ります。この辺りは山間を切り開いた住宅や商業施設が立ち並ぶニュータウンチックなエリア。必然的に道もアップダウンを繰り返します。

13時30分にアムストラムラインの大塚駅に到着。1名が降車しました。この先は広島高速4号線で西風トンネルに入ります。トンネルを抜けると前方は広島市街。太田川放水路を超える広島西大橋を渡り、一般道へ。景色の移り変わりが激しい区間です。

いわくにバス(岩国行)、石見交通(益田行)、広電バス(浜田行)等各方面へ向かう高速バスとすれ違うということは広島バスセンターが近い証拠。13時45分に広島バスセンターに到着。13時55分に広島駅新幹線口に到着しました。広島駅新幹線口はしばらく来ない間にきれいになりましたね。JRの広島支社は相変わらずの風貌ですが…

ガーラのリア部。淡路交通のガーラと後ろ姿が違う…

まとめ

今回は出雲市駅から広島駅までみこと号に乗車しました。中国地方最大都市の広島と山陰地区の移動には高速バスが欠かせない重要な交通手段であることを体験しました。特に松江道沿線や木次付近から直接広島に出れるのは便利ですね。個人的な感想ばかりで恐縮ですが、初めて乗る路線で景色が新鮮で楽しい路線でした。高速バスともたくさんすれ違いました。

すれ違う高速バスが何時にどこを出た便か調べてしまうのは、1A席に座ったバスファンの習性でしょうか。それはさておき、いずれは広島から松江や米子、浜田、益田を結ぶ路線も体験乗車してみたいと思います。この後はグラン昼特急大阪4号で大阪へ帰ります。