クリスタル観光バス「和歌山特急ニュースター号」乗車記

2022年9月6日

大阪空港から和歌山駅まで、2020年7月18日に開業した和歌山特急ニュースター号に乗車しました。

同型車両を別日に撮影

この路線は大阪バスと大阪バスグループで和歌山に拠点を置くクリスタル観光バスの共同運行便です。

和歌山特急ニュースター号について

和歌山特急ニュースター号は大阪空港から大阪駅を経由して和歌山駅東口まで運行しています。

所要時間は大阪空港~和歌山間が約2時間、大阪駅~和歌山駅が1時間30分です。運賃は大阪空港~和歌山が2400円、大阪駅~和歌山が2200円。運行本数は9往復あり、うち1往復が大阪駅~和歌山駅間の運行です。

大阪~和歌山間はJRの紀州路快速が運転されていて、所要時間は約1時間30分、運賃は1290円となっているのでJRに分があるように見えます。

ただゆったり確実に座れるというバスのメリットを生かしてどこまで勝負できるでしょうか。

今回私は、大阪空港を9時37分発のクリスタル観光バス便に乗車してみました。

和歌山特急ニュースター号

運行会社|クリスタル観光

出発時刻|9:37

乗車区間|大阪空港~和歌山駅東口

乗車車両|和歌山200か765 62F84-118TCR

途中休憩|なし

運賃情報|2000円(開業記念キャンペーン運賃)

大阪空港の長距離バスターミナルから出発

あべの橋からのリムジンバスで到着した私はすぐに大阪空港の長距離バスターミナルへ。

このような立派な待合室ができていました。発券窓口はありませんでした。

クリスタル観光バスが到着

発車の10分前にクリスタル観光バスのエアロエースが到着。予約なしだったので現金を支払って車内へ入ります。

トイレ付きです

大阪バス本体から移籍したエアロエースです。非公式側11列でゆったりめのシートピッチでした。

バスはおそらくこの路線専属かと思いますが、貸切登録の車両でした。

9時37分、大阪空港を出発。リムジンバスと同じく大阪空港ランプから阪神高速池田線へ入ります。

バスはゆったりとしたペースで阪神高速を走行。それでも大阪駅には早着しそうな勢い。

梅田ランプで高速を降り、大阪駅の西側ガード下ののりばに到着。この便は名古屋特急ニュースター号や御堂筋線が到着する大阪駅前アルビ側ではなく、反対側のエキマルシェ側(大阪バス御堂筋線が以前発着していた側)に到着します。

大阪駅を発車

10時07分、大阪駅からの乗客を乗せて出発します。大阪駅からのルートが気になっていたのでしっかりと目に焼き付けます。

バスは大阪駅を出た後、ハービス大阪前を通り右折しJRの高架をくぐります。その後右折し、梅田ランプから高速道路に入りました。

阪神高速環状線~大阪港線~湾岸線のルートを進みます。

中之島公会堂付近
天保山の橋
大阪港線→湾岸線の合流地点だったかな?

大阪南港や泉大津港に停泊するフェリーを横目に見ながらバスは湾岸線を南下していきます。

岸和田や貝塚といった看板を過ぎしばらくすると右側に関西空港連絡橋が見えてきました。

便数が少ないせいか、離発着する飛行機は見ることができませんでした。

りんくうジャンクションから関空道、阪和道へ

大阪駅を発車してから約50分で阪神高速湾岸線の終点、りんくうジャンクションまでやってきました。

バスはここから関空道、阪和道のルートで和歌山を目指します。

白浜エクスプレス大阪号と同じルートですね。

泉佐野ジャンクションから阪和道に針路をとった和歌山特急ニュースター号は、大阪和歌山間にある雄ノ山峠を力強く登っていきます。並走するJR線はトンネルで超えますが、阪和道はその上を超えていきます。

和歌山県に入りバスは下り坂に差し掛かります。左手には紀ノ川流域の平地が広がっています。

下り区間を終え、バスは平野部に入りました。紀ノ川を渡ってすぐの和歌山インターで一般道へ流出。

インターから和歌山駅までは4車線の道路を進みます。

夕方になると混雑する区間ですが、この時間は空いていました。

余談ですが、インター近くの花山温泉という施設のお湯はすごくいいですよ。和歌山駅から送迎バスもあるのでぜひおすすめです。

和歌山駅東口に到着

11時32分、和歌山駅東口に到着しました。予定よりも5分早い到着です。

何もなければ早めの到着となるので、場合によってはJRより所要時間が短くなりますね。

新たに設けられた専用のバス停

和歌山駅東口は、関西空港へのリムジンバスや夜行バスサウスウェーブ号の向かい側の位置にのりばが設置されています。

今回は新路線「和歌山特急ニュースター号」に乗車してみました。乗客は2人だけで寂しい車内でしたが、大阪空港に直接行ける点や大阪駅から和歌山へゆっくり座って帰れる点など、メリットはあると感じました。

ダイヤ設定も通勤客も意識した設定になっているので梅田界隈で働く和歌山のお客さんを獲得できると成長しそうな路線です。