【乗車記】中国JRバス「グラン昼特急大阪4号」(広島~大阪)

2022年9月6日

出雲市から「みこと号」に乗車して広島までやってきました。ここからグラン昼特急大阪号で帰ります。

  • 路線名:グラン昼特急大阪4号
  • 区間:広島駅新幹線口~なんばOCAT
  • 運行:中国JRバス
  • 車両:広島200か2574(644-9965)

中国地方最大の都市広島

広島での乗り継ぎ時間は1時間もありません。トイレを済ませてバス乗り場をしばし観察。広島と山陰方面とを結ぶバスが日中でもひっきりなしに発着します。乗車するバスは14時30分の発車。10分前に乗車するグラーンドリーム仕様の白い車体が現れました。

しばらく待機場で時間調整したのち、のりばに据え付けられました。グラン昼特急大阪4号の担当は中国JRバスの広島支店。中国JRバスは中国地方の広島、島根、岡山、山口等に支店を持ち、それぞれ各方面へ高速バスを運行しています。以前私が広島駅に来たのは2014年頃。もみじ饅頭の工場に行くために広島駅北口を利用しました。

現在はリニューアルされ以前とは打って変わって、近代的なペデストリアンデッキやバス乗り場が整備されています。(2017年供用開始)

駅構内も「エキエ」という商業施設が出来ており、お土産をみて回るだけでも充分楽しめそうです。駅前にはJRの広島支社が鎮座していますがこちらは国鉄時代さながら…外壁はすこしきれいになっていますが笑

広島電鉄のいさりび号(広島~浜田)
一畑バスグランドアロー号(広島~松江)
中国JRバス グラン昼特急大阪4号(広島~大阪)

グランドリーム仕様で快適な車内

改札を受けて車内へ入ります。車両は2019年式のいすゞガーラ(641-9965号車)です。導入以来ニューブリーズ号で運用されていた車両ですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で運休となっていることから、グラン昼特急大阪号で使用されているのでしょうか。

シートはグランドリーム仕様ということで、新型のクレイドルシート。ゆりかごのように包み込んでくれる素晴らしいシートです。もちろんレッグレスト、フットレストがついています。充電用コンセントも各座席に設置されているので安心です。座席は3列シートですが、一人で利用するならC席の方が通路が広いのでお勧めです。

私は今回8A席に座りました。幸いB席が不在だったので、途中休憩時等は気にせず出入りできましたが、埋まっているときは出入りに少し気を使うかもしれません。お手洗いは車両中央部床下に設置されています。

プライベートカーテンも付いています
B席とC席の通路が少しだけ広い
窓側に上着を掛けることができる

広島に別れを告げ、山陽道で関西へ

グラン昼特急大阪4号は、広島駅新幹線口を14時30分に発車し、終点のなんばOCATには19時58分の到着を予定しています。定刻で広島駅を出発し、広島バスセンター、不動院、中筋駅と乗車するお客さんのために停車していきます。

広島城

広島バスセンターと中筋駅からの乗車で車内は8割ほど埋まりました。広島インターから山陽道に入ります。途中の休憩箇所は3箇所設けられていて、山陽道の八幡パーキングエリア、吉備サービスエリア、淡河パーキングエリアを予定しているとのことです。左手に見えてくる大きな山は白木山。

標高889メートルもある急登で名高い山です。山頂からは360°のパノラマ。運が良ければ瀬戸内海や石鎚山まで望めるそうです。登山道も調べた感じきれいに整備されてそうなので、機会があれば登ってみたいところ。

こちらは高鉢山で、左奥が白木山

休憩をとりつつバスは順調に進む

八幡PA

広島駅を出発して約1時間20分。15時50分に山陽道八幡パーキングエリアに到着しました。ここで16時00分まで10分間の休憩です。トイレと撮影を済ませて座席へ戻ります。八幡パーキングエリアから再び1時間程走行。

吉備SA

16時55分から17時06分まで、吉備サービスエリアで2回目の休憩がとられました。八幡パーキングからそんなに時間が経っていないこともあってか、外に出る人はまばらです。ここで乗務員交代が行われ、広島支店の運転士さんから岡山支店の運転士さんにバトンタッチです。

運転士さんが変わってもJRバスらしい快調な走りで大阪に近づいていきます。

この辺りからはいつも高速バスで乗車している区間。まだ大阪までは200キロ近くありますが、帰って来たな~と思い始める箇所でもあります。バス好きのみなさんもきっと、家まではまだかなり距離があるにも関わらず、帰って来たなと思うポイントってありますよね。

海外旅行マニアの友人は、感覚がマヒして台湾、韓国あたりで帰ってきたと思うって言うやつがいました。

バスは吉備サービスエリアを出てから30分程の所を走行中です。福石パーキングをすぎると兵庫県に入りました。ここで運転士さんから放送が入りました。最後の休憩は淡河パーキングを予定しているが、混雑していれば三木サービスエリアに変更するとのこと。

確かに夕方の時間帯でご飯時。結局淡河パーキングが混雑していたので三木サービスエリアで最後の休憩となりました。時間は18時25分から18時35分。こちらも結構混雑が激しく、バス優先レーンにもトラックが…かなり端っこのスペースに駐車となりました。

三木SA

日が暮れて最後のセクターへ

三木サービスエリアの休憩を終えて10分ほど走行すると神戸ジャンクション。ここから中国道に合流します。吹田までの所要時間も順調そう。このままいけば定刻で到着できそうです。西宮名塩サービスエリア付近からの長い下り坂を過ぎると渋滞のメッカ宝塚トンネル。この日はガラガラでした。

19時9分に中国池田インターを流出。少しだけ一般道を走り、阪神高速池田線を通り、大阪駅西側高架下には19時27分に到着しました。グラン昼特急大阪号は大阪駅高速バスターミナルには入らず、大阪バスのバス停付近で降車となります。

大阪駅を出るとハービス大阪前を通り、再び阪神高速梅田ランプへ。阪神高速環状線を経由してなんばOCATには19時44分に到着しました。大阪駅、OCATそれぞれ半分ずつくらいの降車でした。

これで神戸~出雲~広島~大阪と巡った高速バスの旅は終了です。さいごは初めての新型クレイドルシートで、長時間座っていても疲れがあまりありませんでした。これはクセになりそうです。次はどこに行きましょうかね。