嵐山から京都駅まで京都バス76系統に乗って

2022年9月6日

京都市の中でも人気の高い観光地の嵐山エリア。

JR、阪急、嵐電がそれぞれ乗り入れ、バス路線も京都市バスと京都バスが乗り入れています。

今回は京都駅と嵐山を結ぶ路線バスに乗車しましたので、ご紹介します。

京都駅と嵐山を結ぶ路線バスは主に2つ

京都駅と嵐山を結ぶ路線バスは、京都市バスと京都バスの路線があります。主にこの2つの路線を把握しておけば、初めての方でも安心して利用できるのではないでしょうか。

ざっくりと図に表してみました。青色のラインが京都市バスの28号系統、茶色のラインが京都バスの76系統です。京都バスは阪急嵐山駅から先、苔寺・鈴虫寺まで足を延ばす73系統があります。他にも嵯峨小学校行き、清滝行、五条通経由の苔寺・鈴虫寺行きなどもありますが、大半は73系統か76系統がメインとなるので今回は割愛します。

京都市バス28号系統

京都市バスの28号系統は京都駅を出て堀川通りを北上、四条堀川から四条通りを西進するルートをとります。

ひたすら四条通りを西に進むと桂川を渡ります。阪急嵐山線の踏切を渡ると松尾大社前。そこからは進路を北にとり、嵐山の狭隘区間を抜けると渡月橋にさしかかります。そのまま嵐山の中心部を北上し大覚寺が終点となります。

本数は1時間あたり2~3本運行されています。

京都市バス28号系統

京都バス76系統

一方京都バスの76系統は京都駅を出発すると烏丸通りを北上。四条烏丸から四条通りを西進しますが、西大路四条から西大路三条まで西大路通りを少しだけ北上します。なお京都駅~西大路四条の間は、京都市バスと重複しているいくつかのバス停は通過となるので少しだけ所要時間が短くなります。西大路三条からは三条通りに入り再び西に進路をとります。嵐電の線路と並行しているので運が良ければ路面電車と並ぶことがあるかもしれません。

太秦天神川あたりからは道幅が少し狭くなります。また交通量も多い区間なのでこのあたりの通過は時間がかかります。しばらくすると左手に桂川が見え、前方に渡月橋と嵐山が見えてきます。渡月橋を渡り狭隘区間を抜けると阪急嵐山駅。73系統も同じルートを通りますが、阪急嵐山駅からさらに南下し、苔寺・鈴虫寺へ向かいます。

なお阪急嵐山駅行は駅前ターミナルを発着とするのに対し、苔寺・鈴虫寺行は駅前道路沿いのバス停から発車します。逆も同様で駅前バスターミナル発と、道路沿いバス停発の2パターンが存在するので注意が必要です。

京都バス阪急嵐山駅行き

運賃とお得な乗車券

運賃は京都駅~嵐山エリア間は、京都市バス、京都バスとも均一230円です。往復しても460円とリーズナブル。両方とも交通系ICカードが使用可能です。

また京都市バス、京都バス共通の一日乗車券が600円で発売されています。3回以上バスに乗るなら一日乗車券がお得になります。

京都駅のバス乗り場で事前に購入するか、運転士さんが在庫を持っていれば発売してもらえます。

ちなみに京都駅ののりばは京都市バス、京都バスともD3のりばからの出発です。

嵐山へバスで行く人は、まずD3乗り場へ向かいましょう!

↓市バス・京都バス一日乗車券

前半は少しブロガーっぽく有益な情報を意識して書いてみましたが、ここからはいつも通りの乗車記です。

京都市バス28号系統で嵐山へ

京都駅から嵐山まで京都市バス28号系統に乗車。車両は赤色モケットのいすゞエルガ(2005年式)でした。観光客が少なく道路も空いていたので、所々時間調整をしながらの運行でした。

京都市交通局28号系統

乗車区間|京都駅→嵐山公園

乗車車両|京都200か1182(1182号車)

運賃情報|230円(1日乗車券利用)

京都市交通局1182号車
赤色のシート。経年車だが中央にもモニターがついている。

京都バス76系統(阪急嵐山駅→京都駅)乗車記

嵐山で京都市バスを下車し、阪急嵐山駅まで徒歩で移動。嵐山公園~阪急嵐山駅間の狭隘区間を歩いてみました。ここは京都でも有名な狭隘区間で、道路上の電光掲示板で対向車への注意喚起を行っています。またバス1台分の幅しかない区間は、誘導員さんが配置されていて、対向車を止めて対応しています。

狭隘区間を行く京都バス73系統京都駅行き

阪急嵐山駅前の広場の脇に、京都バスの乗り場が設けられています。次の76系統京都駅行(駅前バスターミナル発)は11時12分。

しばし発車を待つことにします。

京都バス126号車

京都バス76系統

乗車区間|阪急嵐山駅→京都駅

乗車車両|京都200か3156(126号車)

運賃情報|230円(1日乗車券利用)

そういえば近くに「風風の湯」という日帰りの温浴施設があったなと思い出しました。

「あー温泉も予定に入れておけばもっと早く家を出たのに~」

発車時刻が近くなり、待機場に停まっていたバスが誘導員さんの誘導のもと、バックで乗り場前に到着しました。バス停には何名か人がいましたが、このバスに乗り込んだのは私ともう一人のおばあさん。

座席

京都バスの座席柄は茶色をベースに、京都の寺や神社、山やモミジやサクラが描かれた京都らしいデザイン。

こういった特注の車内空間は旅情をそそりますよね。

「あー今自分は旅をしているな~」みたいな。

阪急嵐山駅前を出発したバスは、嵐山公園までの狭隘区間を抜けると渡月橋を渡ります。

観光客でごった返していた少し前までの景色は幻だったかのような静けさ。それでもチラホラ歩いている人がいました。外国人旅行者も少なからずいましたね。渡月橋を渡るとすぐに右折し、三条通りを東へ向いて走ります。

京都市バスと同様、京都バスにも車内中央部にモニターが設置されています。

車折神社前、有栖川、嵯峨野秋街道町など京都らしい地名が並びます。三条通りは先述の通り少し道幅が狭いですが交通量が比較的多いです。大型バスも頻繁に行き違います。

次は有栖川。京都バスの車庫があります。ミステリー作家に有栖川有栖さんと言う方がいらっしゃいますね。関西在住の方なので、この地名から名前をとったのでしょうか。

私は地名フェチなので、「有栖川」は好きな地名の一つです。

京都バス本社 嵐山営業所

バスは三条通りを東へ進んでいます。帷子ノ辻付近で事故のため交互通行の規制がされていたため、少し渋滞が発生していました。反対車線のバスも渋滞にはまっており、行き違う京都バスの運転手さん同士が対面で情報交換していました。

帷子ノ辻を過ぎて嵐電の線路とクロスします。太秦天神川~山の内~西大路三条まで嵐電と並走しており、時折かわいい路面電車を見かけることもしばしば。

西大路四条からバスは四条通りを東へ向いて走ります。この区間は京都市バスも多数の路線を運行しています。

嵐山と京都を結ぶ28号系統も西大路四条から四条大宮まで同じ道を走ります。同じ道を走りますが、四条中新道、四条御前通、四条堀川、四条西洞院は通過となります。

次は壬生寺道。壬生寺は新選組の隊士の墓があることで有名なお寺です。

バスは多くの人で行き交う四条烏丸交差点を右折。烏丸通り南下し12時02分に終点の京都駅に到着しました。嵐山から京都駅までの所要時間は50分でした。

以上、京都駅~嵐山間の路線バスを紹介を終わります。