【瀬戸内運輸】いしづちライナー乗車記

2022年5月14日

愛媛県今治市は全国的に有名なタオルの聖地。

タオル関係の工場が200近くも集まる一大地場産業です。今治タオルブランドの基準は厳しく、特に吸水性のテストでは「5秒ルール」というものがあるそうで、水に浮かせたタオル生地が5秒以内に沈むかどうかのチェックを行っているのだとか。

しまなみ海道が開通して以来は多くのサイクリストにとってもおなじみの都市となりました。

今日はタオル&サイクリングの聖地今治から、「いしづちライナー」に乗って大阪まで帰ります。

  • 路線 いしづちライナー
  • 運行 瀬戸内運輸
  • 区間 今治駅前→ハービス大阪
  • 車両 愛媛200か5530

今治駅前から出発

いしづちライナーの始発は今治駅前。JR四国予讃線の駅で特急停車駅でもある今治駅は高架の駅。高架下にこじんまりとした改札口と駅弁屋「二葉」がならんでいます。ここの鯛めしは是非食べてみたいです。

駅前にはサイクリスト向けのサイクルステーションや、自転車メーカー「GIANT」のレンタルショップがあり、しまなみ海道を自転車で旅するサイクリストのサポート体制が整っています。

しまなみ海道サイクリングというと、本州側の尾道まで走破すれば80キロ程の距離があって少しハードルが高いと感じてしまいそうですが、「さすがにそこまでは…」という初心者の方でも、今治から来島海峡大橋までの往復なら全長6キロ程度です。

それでも充分満喫できそうなので、今治で時間があれば少しサイクリングしてみるのもいいかもしれません。

元阪神バス

サイクリング推しの私ですが、この日は今治市内でバスを見たり乗ったりしておりました。今治桟橋のターミナルでコーヒーを飲んで一息。そこから今治駅前まで元阪神バスのブルーリボンシティで移動しました。

今回乗車する「いしづちライナー」は、今治駅前を13時00分に出発し、神戸三宮を経由してハービス大阪には19時05分に到着するスケジュール。発車の10分前に乗車するバスが4番のりばに到着しました。

トイレ付きのバスで安心

改札を受けて車内に入ると、4列シートが並んでいました。後部にはトイレが設置されているので急な催し物にも安心です。

特徴は各座席の間に1枚のカーテンが装備されていることです。おそらく新型コロナウイルス対策で設置されたものと思います。

今治駅前から2名を乗せたいしづちライナーは、今治桟橋で乗車扱いのために停車。今治港や今治城に別れを告げて、大阪まで6時間のバスの旅がスタートしました。

新居浜までは一般道を走行

西条市に入ってすぐの砂浜

バスは県道38号線を東に向いて進んでいます。地図上ではすぐ左手に瀬戸内海があるのですが、なかなか海は見えず、西条市に入ってからようやく瀬戸内海が見えました。

いしづちライナーは瀬戸内運輸と阪神バスの共同で運行されています。乗車当日は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、いしづちライナーは1日4往復に減便されていました。そのような中、途中の伊予桜井駅付近では大阪発今治行の阪神バス「サラダエクスプレス(阪神バスの愛称)」とすれ違った時は共同運行会社の運転士さん同士挨拶をされていました。

以前なら、道中同じ路線同士のすれ違いは何度かあったのではと思いますが、この日はお互い唯一のすれ違いだったかもしれません。

13時40分に壬生川駅に到着しました。この辺りからバスの前方に四国最高峰の石鎚山が見えてきます。この日は真冬の寒い日だったためか、真っ白な雪に覆われていました。さすが標高1982m。我らが六甲山の倍以上の高さです。そりゃあ雪も積もりますね。

瀬戸内海に注ぐ加茂川
右手に石鎚山方面

壬生川駅を発車した後は再び一般道を走行。伊予西条駅から1名が乗車してきました。どうやら後続の阪神バス便を予約していたそうですが変更したいと運転士さんに相談。快く応じて乗車を認めていました。

伊予西条駅は14時05分の出発。今治から1時間も下道を走ってきているのに、時間通りの運行に少し驚きました。

余談ですが四国の主要駅のロータリーは、駅出口→タクシー・自家用車→バスの形状が多いですね。やはり鉄道駅からの2次アクセスは、公共交通機関より、タクシーや自家用車がメインの移動手段ということですね。

ローソンと一体化した新居浜西ターミナル

「ローソンに一台バスが休憩しているな」と思った矢先、乗車しているいしづちライナーもローソンに到着。どうやらここが新居浜西バスターミナルの模様。これはうまく考えましたね。買い出しもできて冷暖房の効いた室内でバスを待てるなんて大都市のバスターミナルと同じレベルの設備です。どうやら2021年の4月から供用開始となったようです。

別子銅山で栄えた新居浜からは高速道路へ

14時36分に新居浜駅に到着しました。新居浜駅を出て県道11号線へJR予讃線をくぐって新居浜インターへ向かいます。正面には別子銅山があります。

別子銅山は1690年に発見されて以降、280年以上にわたって銅を産出しました。現在閉山されていますが、当時の遺構や記念館などがあり改めて訪問したいですね。温泉もあるようです。

バスは新居浜インターから松山自動車道を走行中です。左側に大きな工場の煙突群が見えてくるとまもなく三島川之江インターです。この辺りは工業都市ということがわかります。

15時09分、三島川之江インターを一旦出場してバス停に停車します。ここでの乗車もなくこの便の乗客は3名で確定となりました。運転士さんが営業所に乗車人員などを無線で報告していました。

川之江ジャンクションからは徳島自動車道を走行。一部対面通行のトンネルの多い区間を走ります。徳島自動車道は吉野川に沿っているので、車窓から何度も見ることができます。

こちらは吉野川を渡るJR土讃線の鉄橋です。ちょうど佃駅で徳島線と分岐した直後の場所で、線路の先方向が北側です。この先宇多津や琴平方面へ線路が続いています。

一方徳島自動車道は徳島線と吉野川と一緒に東方向へ進んでいきます。「ってか休憩はまだかな…」

吉野川サービスエリアで休憩

今治駅を出発して約2時間半。吉野川サービスエリアで1回目の休憩です。結構長い時間走ってきましたね。

休憩時間は15時35分から15時45分の10分間。トイレに行って撮影を済ませて車内に戻ります。

吉野川サービスを出発したバスは徳島道を東進。40分程走って藍住インターで徳島道から一般道へ出ました。どうやら高松道の板野インターまで一般道を走行するルートのようです。

徳島道を直進しても淡路道方面に接続できそうですが、藍住~板野ルートの方が早いのですかね。道の駅いたの前を素通りし、板野インターから高松道に入りました。

このあたりで日が少し落ち始めてきました。この調子で行くと淡路島からきれいな夕陽が見れそうです。

バスは四国から淡路島へ

大鳴門橋

ここからは高松エクスプレスで何度も乗車した区間です。鳴門北インターを過ぎると大鳴門橋を渡って淡路島に入ります。

淡路島内を30分ほど走行し、17時10分に室津パーキングエリアに到着。ここで2回目の休憩となりました。こちらのパーキングエリアは京阪神と四国を結ぶ高速バスの休憩のメッカ。多くの高速バスが休憩していました。

室津パーキングエリア

休憩時間は17時20分までの10分間。ここまで15分ほど早く運行しているとのこと。この時間帯の室津パーキングエリアといえば…

そうです。なんといっても播磨灘に沈む夕日です。ヤンキーのカップルも写真を撮影していました。

舞子トンネルを抜けると夜

室津パーキングエリアを出発して明石海峡大橋を渡るころにはなぜか雨が降っていました。舞子トンネルを抜けてバスは第二神明道路へ。このあたりで外は夜。長かったバス旅もいよいよ最後のセクターです。

京橋付近

バスは第二神明から阪神高速3号神戸線へ進みます。渋滞はほぼなく順調順調。神戸の夜景を楽しんでいるとバスは生田川ランプで流出して三ノ宮駅(阪神前)に到着しました。こちらで1名が降車です。

「このあたりは神姫バスのなわばりですか」と初めて来た人はいいそうなくらい神姫バスがあっちこっちにいます。四国から来たいしづちライナーはハーバーライナーハーバーウェイに入りました。(2022年5月14日修正)

湾岸線→淀川左岸線のルートで大阪市内に入りました。このルートは夜景観賞にもってこいのルートですね。

自分が車を運転する時は景色を見る余裕がありませんが、バスならゆっくりと車窓を楽しむことができます。

運転士さん、素敵な夜景を見せてくれてありがとうございます。

予定より早めにハービス大阪に到着

大開ランプから一般道に出たいしづちライナーは、阪神野田駅や福島付近を走行し、18時45分にハービス大阪に到着しました。神戸周辺の道路が順調に流れていたので、予定よりも早めの到着となりました。

今回初めていしづちライナーに乗車しました。今治から新居浜まで意外と長い時間一般道を通ることがわかりました。

天気が良く、淡路島からの夕陽、阪神間の夜景と車窓のみどころが多くかなりバス旅を楽しむことができました。一方で新型コロナウイルスの影響で乗客が少なく厳しい様子を目の当たりにしました。

私の本業もそうですが、人々が移動しなくなると運輸業は立ち行かなくなってしまいます。何とか早く元通りの世の中に戻ってくれることを切に願う今日この頃です。