しまなみ海道を走る高速バス 「しまなみライナー」で福山から今治へ

2022年9月6日

みなさま、こんにちは。

新幹線で福山駅に降り立ったわたしは、しまなみライナーで今治へ向かうところです。

しまなみ海道が開通した1999年に、今治とから本州方面に5つの路線が誕生しましたが、フェリーとの競合や利用客の低迷で3路線が廃止。

現在は今治~広島、今治~福山の2路線が残っています。

いずれも新幹線との乗継需要があるみたいです。

  • 路線 しまなみライナー
  • 運行 中国バス
  • 区間 福山駅前→今治駅前
  • 車両 福山200か709 F1908

福山城と反対側の南側(改札を出て右側)に福山駅前バス乗り場があり、たくさんのバスが発着しています。

今日乗車するしまなみライナーは3番のりばからの発車です。

3番乗り場は高速バス、広島空港リムジンバスの専用乗り場となっています。

待合所にチケット売り場があります。

しまなみライナーは予約不要の高速バスなので、私は乗車前に自動券売機でチケットを購入しました。

10時00分の出発までまだ時間があるので乗り場で待つことに。

福山駅を出発する路線バス

しまなみライナーは福山側の中国バス、鞆鉄道、今治側のせとうちバス、せとうちしまなみリーディングの計4社で運行している路線です。

私が乗車する10時00分発は、中国バスの担当でした。

3番のりばで待っていると1台の中国バスが到着しました。

「おっ!セレガRか!」と心の中で思いながらバスに近づきます。

「…」

運転士さん「広島空港行でーす!」

違いました。こちらは9時55分発の広島空港行です。

どうやら10分ほど前から待機場に鎮座していらっしゃる、水玉模様のこの子がしまなみライナーになるようです。

広島空港行のリムジンバスが発車してすぐの9時56分。

待機場にいた水玉が、行先を「今治」と誇らしげに表示してのりばに到着しました。

広島空港行と間違えた私をあざ笑うかのようなエアロエースの顔です。

この時だけはエアロエースの顔が意地悪に見えました。

福山駅前から8名を乗せてバスは定刻に出発となりました。

座席は淡い水色で、鳥のような模様が描かれたかわいい柄となっています。

シートベルトは3点式で安全性が高いですね。各座席にUSBポートが取り付けられているので、スマホやモバイルバッテリーの充電に使えます。

福山駅を出発したバスは、福山郵便局交差点を右折して国道2号線を西に進みます。

最初は街中の国道ですが、途中からトンネルが連続するバイパス区間となります。

途中、山陽本線をオーバークロスしました。

バイパスを順調に走行していると、道路標識がいつの間にか緑色に変わっていました。

「しまなみ海道」の表示の方向に進んでいき、バスは最初の橋、尾道大橋で向島にわたります。

10時30分に向東バスストップ、その3分後に向島バスストップに到着。

しまなみ海道では瀬戸田パーキングまで乗車扱いを行います。

因島大橋

10時38分に大浜パーキングエリアに併設されている、因島大橋に到着。ここから1名が乗車してきました。

なお、因島大橋では、しまなみライナーと尾道~因島線の乗継サービスがあります。

しまなみ海道開業当時は今治~尾道間の高速バスがありました。

しかし残念ながら廃止となってしまったので、その救済措置でしょうかね。

この乗り継ぎ利用も一度試してみたいところです。

因島大橋バス停

因島重井バス停を過ぎると生口大橋を渡って生口島に入ります。

乗車専用のバス停は因島重井までで、生口島内の瀬戸田バスストップと瀬戸田パーキングは乗降ともに可能なバス停となります。

生口大橋

しまなみライナー今治行の最初の降車バス停となる瀬戸田バスストップでは乗降ともになし。

10時58分に瀬戸田パーキングに到着しました。

ここは屋根とベンチ、テーブルが設置されているビュースポットでした。

瀬戸田パーキングでも乗降はなく、バスは本線に復帰して多々羅大橋を渡り、大三島に入りました。

この先は降車専用のバス停が続いていきます。

大三島BS、上浦BS、伯方島BSと降車の合図はなく、通過していきます。

海峡部に浮かぶ能島城跡

伯方島バスストップを過ぎて伯方・大島大橋を渡っていると左手に能島城跡が見えてきました。

能島城はかつての村上水軍の能島村上氏の居城で、島全体が要塞化されています。

この場所は各方面へ向かう船の通り道となっていて、全体を見渡せることから見張りには絶好の場所だったそうです。

また、この辺りは海峡なので潮の流れがとても速く、天然の水堀の役割を果たして敵を寄せ付けなかったとか。

能島のことを調べているとバスは大島に入っていました。

大島BS、馬島BSも通過しどうやら乗客のみなさんは全員今治まで乗車するようです。

来島海峡大橋

バスは来島海峡大橋を渡って四国に入りました。

来島海峡大橋とクレーン

四国に入って間もない11時15分に、バスは今治北インターで流出。

その後は右手に見えてくる予讃線と並走して今治駅前へ向かいます。11時25分にバスは今治駅前に到着。

ほぼ定刻での到着となりました。

しまなみライナーは今治桟橋が終点ですが、乗客全員がこちらで降車しました。

この路線は、福山駅からの新幹線需要があると事前の下調べで把握していましたが、実際乗ってみるとそれらしい乗客の方もいました。

大阪方面からだと、岡山でJRの特急しおかぜに乗り換えるのが一般的ですが、岡山~今治間の所要時間が2時間かかるので、福山からしまなみライナー利用時と時間的にはあまり変わらないかもしれません。

予讃線が不通となって、しおかぜが運休した時など、鉄道が使えないときに知っておくとかなり便利な路線かと思います。

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まとめ

今回は福山駅前から今治駅前まで、「しまなみライナー」に乗車しました。

しまなみ海道はとても景色が良い道路です。天気に恵まれて、最高のバス旅になりました。

乗車時間は1時間25分とわずかですが、その内半分くらいはしまなみ海道を走るので満足度が高いです。

乗車する際は左側の座席がおススメです。

今治から松山方面や新居浜方面のバスがあるので、そのまま乗り継いで松山へ行くのも面白いかもしれませんね。