奈良交通、西大和団地線を観察（王寺駅～広瀬台二丁目間に乗車）
王寺駅南口からのバス路線は奈良交通西大和営業所が担当しています。
大和川に囲まれた王寺周辺は、大阪からのアクセスが良く山を切り開いて宅地開発が行われています。
そのため坂が多く、駅からの二次アクセスは奈良交通バスが主に担っています。
今日はそのうちの一つである「西大和団地線」を観察します。
西大和団地線とは
西大和団地線は王寺駅南口から河合町を通って上牧町桜ヶ丘を結ぶ路線です。距離でいうと3～4㌔ほど。所要時間も10～15分という短い路線です。
わかりやすいように上の表にまとめました。「西大和団地線」は主に4つの系統があり、本数は日中でも1時間に3本以上と高頻度で運行されています。
- 2系統、急2系統:午前中~夕方まで運行されます。朝ラッシュ時に王寺町役場前と葛下に停車しない[急2]が運転されます。ルートは王寺駅南口を出て中山台二丁目で右折。片岡台三丁目、桜ヶ丘三丁目を経由してから桜ヶ丘一丁目が終点となります。
- 5系統:こちらも2系統と同じく、午前中～夕方まで運行。王寺駅南口を出て中山台二丁目までは2系統と同じですが、そのまま直進し広瀬台二丁目、高塚台一丁目を経由して桜ヶ丘一丁目が終点となります。
- 4系統:夕方から最終まで運行されます。「西大和団地循環線」とも呼ばれていて、中山台二丁目から広瀬台、桜ヶ丘、片岡台を一方循環し王寺駅に戻ります。
- 6系統:4系統の桜ヶ丘三丁目止めVer.とでも言いましょうか。
上述のように時間帯によって系統が変わるのが面白いですね。夕方以降は4系統が一方循環となり片岡台三丁目は一見遠回りに見えますが、王寺駅から上牧出合や五位堂駅行の別路線があるので終日西大和団地内へは最短ルートでたどり着くことが出来ます。非常にバス路線が充実していて個人的に住んでみたい場所の一つです。（完全趣味目的…）
中型、大型様々な車種が活躍
西大和団地線を写真で見てみましょう。
星和台一丁目交差点近くにイオンがありなんとシネマも併設。
実際に乗車してみました
王寺駅南口から西大和団地線に乗車してみました。
乗車したのは5系統の桜ヶ丘一丁目行き。広瀬台を経由する系統です。平日昼間は1時間に3本運転されています。
これから乗車するのは1997年式のキュービック。前面のLED行先表示横にスピーカーが装備されています。実際使用するのでしょうか。発車の5分前にのりばに据え付け。乗車したのは私とおばあさんの2人でした。
バスは2名で王寺駅南口を発車。駅近くの王寺町役場前を通過し川を渡ります。すぐの交差点を左折すると4車線の登り坂が始まります。JR和歌山線をオーバークロスしそのまま丘を登って行きます。すると次の葛下でおばあさんが降車ボタンを押し降車し車内は私1人に。
葛下のバス停には王寺町のゆるきゃら「雪丸」がねそべっていて癒されます。雪丸は聖徳太子のおつきの犬だったようで王寺町の達磨寺に雪丸の石像があるほど有名なお犬。達磨寺と言えば戦国武将の松永久秀に焼かれたんですよね。なかなか破天荒な性格のイメージの武将で織田信長から久秀の茶器を譲るよう言われた時に、茶器とともに信貴山城で爆死したと言われています。生前の久秀に焼かれたにも関わらず、達磨寺に墓所が設けられ現代でも守り続けられています。
河合町のバス停には「すな丸」が描かれています。河合町にある廣瀬大社の御祭神が水神。砂を雨に見立ててかけあう砂かけ祭が2月に行われます。「すな丸」は砂かけ祭りが大好きな子供の精霊だそうで牛のお面に不思議な力があるという設定。廣瀬大社に行ったことはないのですが、結構有名な神社のようですね。
心地よい風が車内を通り抜けます。キュービックのエンジンサウンドがまた心地いい。
中山台二丁目の次の広瀬台二丁目で降車することにしました。
王寺駅から約7分間の短いバス旅でした。いすゞ車にいすゞの広告が…
「そこはバスじゃなくてトラックなんだ。」
今回は平日の日中に乗車しました。次回は朝ラッシュや夕ラッシュも観察してみたいと思っています。
乗車データ
| 路線名 | 西大和団地線 |
| 運行会社 | 奈良交通 |
| 乗車区間 | 王寺駅→広瀬台二丁目 |
| 乗車車両 | 奈良22き617 いすゞKC-LT233J 西大和営業所 |