【日本ダービーメモリー】2000年、アグネスフライトとエアシャカールと名実況

2021年2月28日

私の感覚で言うと80年代はかなり昔、90年代はちょい前、2000年代は最近と思っています。当たり前ですが2000年代に入ってもう20年も経っているのですね。

時の流れは本当に早い。社会人になってから年々早くなっているような。

今から20年前の2000年。当時はミレニアムという言葉が蔓延っていて、おそらく2000年代最初のダービーとか、ミレニアム世代とか言われていたと記憶しています。

河内の夢か豊の意地かどっちだ

このレースを担当した三宅アナウンサーの名実況がかなりインパクトがあって、今でもダービーといえば2000年のアグネスフライトとエアシャカールのハナ差決着が真っ先に頭に浮かびます。最後はハナ差で河内騎手騎乗のアグネスフライトが勝ち、河内騎手は初めてのダービー制覇。ダービー3連覇がかかっていて当時全盛期だった弟弟子の武豊騎手を抑えての勝利という所に中学生だった僕はテレビの前で感動しました。

アグネスフライト

アグネスフライトは父がサンデーサイレンス、母がアグネスフローラです。アグネスフローラは桜花賞馬、祖母のアグネスレディーはオークス馬。そして血統構成が同じ弟のアグネスタキオンは2001年に皐月賞で勝つなど、この一族はクラシックで好成績を残しています。

ダービーまでの道のりは決して楽な道ではなく、デビューは3歳の2月。若葉ステークスで大敗後、若草ステークスと京都新聞杯を勝ちダービー出走の権利を得ました。

ダービーを勝った後は神戸新聞杯、京都記念で2着となりましたが屈腱炎を発症してしまうのはこの家系の宿命でしょうか。結局ダービーの後は1勝もすることなく引退となってしまいます。

エアシャカール

父サンデーサイレンス、母はアメリカのアイドリームドアドリーム(ボールドルーラー系)

1999年の10月のデビュー戦で敗れるも次の未勝利戦で勝ち、ホープフルステークスを勝利します。翌年3月に弥生賞で2着となった後皐月賞で勝利します。

エアシャカールは定番の王道路線を通ってきました。

ダービーでアグネスフライトに敗れた後、イギリスで行われたキングジョージ6世クイーンエリザベスダイヤモンドステークスに出走しモンジューの5着。その後秋には菊花賞を制し、2冠馬となりました。

3コーナーで先に仕掛けたのは武豊

後方5番手のエアシャカールに対してアグネスフライトは最後方からのレース。

3コーナーを過ぎたあたりで武豊騎手がチラッと後ろを確認して先団にとりついていきます。一方河内騎手はエアシャカールの動きを確認してから進出開始。

直線残り200メートルでエアシャカールが抜け出したが外からアグネスフライトも追い上げできます。

「河内の夢も飛んできている!」

エアシャカールのリードが少しずつなくなります。

ゴール直前でアグネスフライトがエアシャカールをとらえたところでゴール。

この記事を書きながら何回もレース動画を見返してしまいました。

時を戻しましょう。今週末はいよいよダービーです。コントレイルとサリオスの対決が楽しみですね!

ここでは、過去5年の日本ダービーの結果と血統傾向をまとめましたので是非参考にしてください。

過去5年の傾向

2015年 良

1ドゥラメンテM.デムーロ1人気皐月賞(1着)
2サトノラーゼン岩田康5人気京都新聞杯(1着)
3サトノクラウンルメール3人気皐月賞(6着)

2016年 良

1マカヒキ川田3人気皐月賞(2着)
2サトノダイヤモンドルメール2人気皐月賞(3着)
3ディーマジェスティ蛯名1人気皐月賞(1着)

2017年 良

1レイデオロルメール2人気皐月賞(5着)
2スワーヴリチャード四位3人気皐月賞(6着)
3アドミラブルM.デムーロ1人気青葉賞(1着)

2018年 稍重

1ワグネリアン福永5人気皐月賞(7着)
2エポカドーロ戸崎4人気皐月賞(1着)
3コズミックフォース石橋脩16人気プリンシパルS(1着)

2019年 良

1ロジャーバローズ浜中12人気京都新聞杯(2着)
2ダノンキングリー戸崎3人気皐月賞(3着)
3ヴェロックス川田2人気皐月賞(2着)

過去5年の血統傾向

2015馬名母父
1ドゥラメンテキングカメハメハサンデーサイレンス
2サトノラーゼンディープインパクトIntikhab
3サトノクラウンMarjuRossini
2016馬名母父
1マカヒキディープインパクトフレンチデピュティ
2サトノダイヤモンドディープインパクトOrpen
3ディーマジェスティディープインパクトブライアンズタイム
2017馬名母父
1レイデオロキングカメハメハシンボリクリスエス
2スワーヴリチャードハーツクライUnbridled’s Song
3アドミラブルディープインパクトシンボリクリスエス
2018馬名母父
1ワグネリアンディープインパクトキングカメハメハ
2エポカドーロオルフェーブルフォーティナイナ―
3コズミックフォースキングカメハメハネオユニヴァース
2019馬名母父
1ロジャーバローズディープインパクトLibrettist
2ダノンキングリーディープインパクトStom Cat
3ヴェロックスジャスタウェイMonsun

牝牡共に2冠達成は過去3度、無敗での達成は史上初

今年はデアリングタクトが桜花賞とオークスの2冠。牝馬が桜花賞、オークスの2冠を達成した年に、皐月賞、ダービーの2冠を達成した馬は過去3頭います。

  • クリノハナ(1952)
  • シンザン(1964)三冠馬
  • カブラヤオー(1975)

もし今年コントレイルが2冠達成すれば45年ぶりの牝牡2冠達成。さらに牝牡共に無敗での2冠となれば史上初となります。私たちは歴史的な瞬間を見ることができるのでしょうか。

さらにコントレイルのこれまでのパフォーマンスを見ると十分可能性はありますね。

一方コントレイルの逆転候補に挙げられるのがサリオスですね〜

朝日杯FSを無敗で制し、無敗対決となった皐月賞でコントレイルに敗れて2着。大外を通ったコントレイルに対しサリオスは内を選択。

2頭並んでからの手応えはコントレイルのほうがまだ余裕がある印象でした。

ただ今回は東京。サリオスにとってはコース変わりがプラスに転じるかもしれません。

コントレイルとサリオスの一騎打ちになるのか、他の馬が2頭に割って入るのか

今年のダービーは例年以上に楽しみですね〜