高松エクスプレス|「フットバス大阪高松線」(高松→なんば)【バス乗車記】

2022年9月6日

今回は高松から大阪まで、フットバスを利用しました。

高松ー大阪間の高速バスはJR、阪急、四国高速バス、フットバスが運行。フットバスは数年前まで、南海バスと共同運行をしていましたが、現在単独で運行しています。

フットバス 大阪高松(うどん)線について

当ブログでの路線表記は、運行会社の公式サイト上の表記で掲載しています。

うどん=高松と読み替えてください。

フットバスは、香川を拠点とするバス会社「高松エクスプレス」が運行する高速バスの愛称です。

元々は高松ー神戸港、大阪港間の航路を運航していましたが、2000年から高速バスに参入。

2002年から南海バスと共同運行を開始しましたが、2017年に単独運行となりました。

運行ルート

香川県側の、国分寺バスターミナルが始発。高松駅高速バスターミナルから高松道内は、JR系の「高松エクスプレス」阪急四国高速バスの「さぬきエクスプレス」と同じルートを走行しますが、フットバスのみ淡路島内の「淡路志知」に停車するのが特徴です。

一部便は「高速舞子」「神戸三宮」を経由します。

大阪側は、大阪駅前(ALBi前)、OCAT、南海なんば高速バスターミナル、一部USJに停車。

運行本数と運賃

2020年3月現在、1日15往復が設定されています。そのうち4往復が神戸三宮又は高速舞子経由となっています。

時刻表はこちら

高松~大阪間の運賃は4100円です。前売りやネット決済割りがあります。

お得なきっぷ

高松ーなんば間の高速バスと、高野山までの南海電車の往復がセットになった「高野山セット」や、大阪メトロ1日券と海遊館の入館券がセットになった「海遊館セット」など、お得な切符が各種設定されているのが特徴です。

個人的には、「瀬戸内クルーズ&バスセット」がかなりお得だなと感じました。

神戸港から高松までのジャンボフェリーと高松から神戸、大阪までのフットバスのセットでなんと4500円。

夜行フェリーで高松について、朝からうどんを食べてバスで帰るのが楽しそうです。

車両と車内の様子

使用される車両はこちら。

ライムグリーンと明るいブルーの車体で、大きな足のイラストが入っています。

かなり目立ちますね!

最近は写真のような新しい車両を積極的に導入しています。

車内はハイグレードな4列シートで、シートピッチはわりかしゆったり目ではないでしょうか。

木目調のフローリング、落ち着いた色のシートに加えて、ブランケットが自由に使えます。

出入り口付近には加湿器が設置されているので車内はちょうどいい湿度に保たれています。

フリーWifiがあり、通信状態は良好でした。

一部、独立3列シート車で運行している便もあり、時刻表で確認することができます。

もちろんコンセントもありますよ
写真のような旧型車もいます 趣味的にはこっちが貴重になりつつある

途中休憩は?

途中、神戸淡路鳴門自動車道の室津パーキングで10分程度の休憩があります。

車両にトイレは付いていますが、休憩があるので安心ですね。

室津パーキングは、関西~四国方面の高速バスがよく休憩するスポットです。こじんまりしていて、ファミリーマートがあるので、ちょっとしたものを買うのにちょうどいいパーキングです。

乗車記

大阪うどん線 12:45高松駅高速バスターミナル発→ 16:26南海なんば高速バスターミナル着

今回乗車したのは、高松駅高速バスターミナルを12時45分に発車する、南海なんば高速バスターミナル行きです。

停車する停留所

乗車する便の停車停留所は以下の通りです。高松駅から乗車しましたが、バスは国分寺バスターミナルが始発です。

  • 国分寺バスターミナル
  • ダイヤパレス前
  • 高松駅高速バスターミナル
  • 県庁通り
  • 栗林公園前
  • ゆめタウン高松
  • 高松中央インター
  • 高速三木
  • 高速志度
  • 高速津田
  • 高速大内
  • 高速引田
  • 高速鳴門西
  • 淡路志知
  • 大阪駅(ALBi前)
  • OCAT
  • 南海なんば高速バスターミナル

国分寺~高速鳴門西までは乗車専用、淡路志知乗降可、大阪駅、OCAT、南海なんばは降車のみ。

出発の10分前にバスが到着

乗車するバスは、12時00分に国分寺バスターミナルを発車した便です。高松駅高速バスターミナルは12時45分の発車ですが、10分前にバスが到着しました。

のりばは3番乗り場。バスを撮影してから乗車します。

ライムグリーンとスカイブルーがまぶしいフットバス

ちなみに乗車券は、バスターミナルのフットバス窓口で購入しました。Paypayも使えましたよ。

窓口の方が座席位置の希望などを聞いてくれます。こういうところが窓口のいい所なんですよね。

バスに乗り込むと3名程がすでに乗車していました。

指定されたのは前方の2列目。直前に食べたうどんで腹いっぱいになっていたので、トイレに近い後方にした方がよかったかなあ

前方モニター

12時45分、バスは私を含めて4名で高松駅を出発。

高速道路に入るまでの停留所(県庁通り、栗林公園前、ゆめタウン高松、高松中央インター)からの乗車はありませんでした。

バスは高松中央インターから高松道に

バスはいよいよ高速道路を走行します。高松道では多くの高速バスとすれ違うので、寝ている暇はありません。

旅先に集まってくる高速バスを見るのも、その土地を感じることが出来て好きなんですよね。

高速道路上にあるバスストップに乗車扱いのため停車していきます。

13時18分、高速志度から3名が乗車。予約はしていなかったようですが、学生証を提示して学割を適用してもらってました。

女子大生のグループだったので、賑やかになるかなと思っていましたが、すぐに寝たので静かでした。

高速志度発車後も各バスストップに停車するも乗車はありませんでした。

13時48分、高速鳴門西発車後に、乗務員さんから肉声放送が入ります。車内の案内、到着時刻、休憩、注意事項をアナウンスしていました。

大鳴門橋を渡り淡路島へ

鳴門西バスストップを過ぎてしばらくすると、大鳴門橋を渡ります。

ここは必見ポイントですね。

単調な高速道路が続くなか、海の青さと断崖絶壁の上を走る道路、行きかう船、うずしお等、短時間の間に凝縮されたここの景色がすごく好きなんです。

運が良ければうずしおが見れるかもしれません。

淡路島に入ると、広大な畑や田んぼが広がります。

乗車したのは3月。

「もう新玉ねぎの収穫は終わったのかな?」

なんてことが頭に浮かびます。(淡路島は玉ねぎが名産)

14時10分、淡路島内唯一の停車停留所「淡路志知」に到着です。

ここからは飛び込みで1名が乗車。

こちらのバス停は、この路線唯一、乗車降車共に可能のバスストップとなっています。

調べてみると、この停留所は「陸の港西淡」の近く。

神戸方面からの高速バスが多く出ている高速バスターミナルです。

こちらも一度訪れてみたいと思っているのですが、なかなか機会が巡ってきません・・・

大阪からフットバスで淡路志知まで来て、神姫バスや淡路交通で神戸へ行く乗りバスプランも実行しなければなりません。

室津パーキングで休憩

淡路志知を発車してから20分が経過しました。

14時30分から14時40分の10分間、室津パーキングで休憩となります。

阪急バスの教習車が近くに停車していました。昼に高松で見たバスだったので、大阪高松線の練習でしょうか。

トイレを済ませてバスを撮影。

余談ですが、この写真はiPhoneで撮影しました。天気がよければiPhoneもきれいですね。

外に出ていたのは数名、少し早目に集まったので38分頃に室津パーキングエリアを出発しました。

明石海峡大橋を渡り本州へ、気になるルートは

淡路島に別れを告げる明石海峡大橋。

正面に神戸の山が迫り、明石大橋からそのままトンネルにinする景色の移り変わりが好きなポイントです。

この先は道路状況によってルートが変わるところかと思いますが、この日は垂水ジャンクションから第二神明道路、阪神高速3号神戸線へと入りました。

珍しく渋滞もなく、スムーズに走行していきます。

バスは京橋出口で一旦下道へ。そんなに混んでいませんでしたがハーバーウェイを経由して、湾岸線へ行くようです。

ハーバーウェイから直結の、住吉浜入口から阪神高速湾岸線へ。

ここが混んでいると、一旦六甲アイランドへ抜ける荒業を見せることもありますが、この日は空いていたので所定ルートでした。

「このまま天保山から大阪港線だな。ウィキペディアにもそう書いてあるし。フッ」

といい気になっていたのもつかの間、バスはUSJ方面へ進路をとります。

「あれ?USJ経由だっけ?」

完全に意表を突かれました。

バスは淀川左岸線の地下トンネルへ。

淀川左岸線をバスで通るのは初めてだったので新鮮でした。

大開ランプで地上にあがり、ここからは一般道ですね。

阪神電車、大阪環状線を横目に大阪駅へ

野田阪神の大きな交差点を曲がり、福島、大阪方面へバスは進んで行きます。

途中15時35分に大阪駅を出た、フットバスの高松行きとすれ違いました。

15時56分、定刻よりやや早めに大阪駅(ALBi前)に到着しました。

6名が降車しました。

ALBi前を発着している高速バスは、将来、大阪駅西側改札と地下ホームが完成する頃に、新しく出来るバスターミナルに移動するのではと予想しています。

大阪駅前(ALBi前)を出ると、梅田ランプから再び阪神高速へ。

16時10分、なんばOCATに到着し1名が降車。

車内は一人ぼっちになりました。

OCATを出ると10分程で南海なんば高速バスターミナルに到着しました。

16時20分 南海なんば高速バスターミナルに到着

到着後、バスはすぐに回送されていきました。

感想

道も車内も空いていて快適なバス旅でした。

3列シート車は最新のエアロエースが使用されていますが、1日数本なので狙って乗らないといけませんね。

今度は逆区間で、淡路志知で降りてみたいと思います。いつになるかわかりませんが・・・

JR、阪急バスと比べると若干地味な印象ですが、車両も新しいですし、淡路志知、舞子経由など独自路線を打ち出しています。

サービス的にも値段も大差がないので、時間によって使い分けるといいと思います。

南海バスが撤退して、少し寂しさもあります。近鉄バスとかがタッグを組んでやってくれないですかねえ。

乗車データ

路線名フットバス大阪うどん線
運行会社高松エクスプレス
乗車区間高松駅高速バスターミナル→南海なんば高速バスターミナル
乗車日2020年3月
車両香川200か598 2016年式
その他4列 トイレ付