高速バス「WILLER EXPRESS」は安全か【ウィラー】
僕はバスに乗ることが好きなので、Twitterでバスファンの方をフォローしています。
そのタイムラインで時々目にするのが、アンチWILLEREXPRESSの投稿。
「WILLER EXPRESS」は悪徳
「ピンクのゴキブリ」
「社長は儲け優先で安全を軽視している」
若干、個人的な感情も含まれていると思いますが
「そこまでひどいのか」気になったので調べてみることにしました。
WILLER EXPRESSとは
WILLER EXPRESSは全国津々浦々に高速バス路線を展開しています。
ターゲットは若い女性。
ピンクのデザインと女性にうれしいサービスで、女性が一人でもグループでも安心して利用出来る高速バス会社に成長しました。
元々はツアーバスだった
元々はWILLER TRAVELという旅行会社で、ツアーバスを運行していました。
JRバスや電鉄系、地域を地盤とする乗合路線バスとは違い、貸切バスを旅行業者が借りて運行していたのがツアーバス。
一時は下請けの零細バス会社いじめや、バス会社の過重労働が問題となりました。
関越道のツアーバス事故、吹田のスキーバス事故などは記憶に新しいと思います。
ツアーバスの事故や過重労働が問題となり、現在は新高速乗合バスへ移行しました。
新高速乗合バスとは
関越道ツアーバス後、国土交通省がテコ入れを始めます。
供給量の柔軟な調整が困難（他社車両が使えない）
価格の柔軟な設定が困難
公道にバス停設置ができず安全が確保されていない
双方の課題を解決し、一本化をめざしたのが「新高速乗合バス」制度
乗合バス事業者と利用者の間は全て「乗合運送契約」を結ぶ。
乗合バス事業者と、貸切バス事業者の間には、安全面を厳格化した「運行委託契約」を結ぶように改められました。
なので、乱立して価格破壊、買いたたき状態になっていた全てのツアーバス運行会社が、新高速乗合バスへ移行できたわけではないのです。
国土交通省から認められなかった貸切バス事業者は、新高速乗合バスを運行出来なくなりました。
僕たちの目に見える範囲で変わった部分は、行き先、運行会社、委託受託会社の明確化、運行距離、時間の表示です。
現在運行されている高速バスは、全て新高速乗合バスの制度の元運行されています。国のお墨付きをもらった上で運行していると考えて良いでしょう。
それでもWILLEREXPRESSは評判が悪い
おそらく、ツアーバスを毛嫌いしていた一部のバスファンがあまりよく思ってないようです。
新高速乗合バスへ移行後、東名阪道でWILLEREXPRESSが委託していたロウズ観光のバスが高速道路外へ横転する事故があったのも事実です。
たしかに、新高速乗合バスへ移行しても、旧ツアーバスの色合いが完全に消えたわけではないと思います。
しかし、業界の人しか知り得ない部分は、僕たち外部の人間にはわかりません。
それはどのサービスを利用する場合でも同じです。
実際に自分が利用した感覚や、公式HP、口コミなどから自分で判断するしかないのです。
私の見解
WILLEREXPRESSの公式HPを見てみると、安全への取り組みがしっかりと記載されています。
乗務員の眠気探知機や、顔認証カメラなど最新の技術を使っているようで、これもまだまだ改良していくとのこと。
ESにも力を入れていて、乗務員の宿泊所はとてもきれいです。
（写真で見る限り、僕の働く鉄道会社より全然環境がいい‥）
またバス事業者のHPには、運輸安全マネジメントの取り組みが掲載されています。
そこには前年度の事故発生件数が発表されています。
WILLEREXPRESSと他の乗合バス事業者を比べてみても、事故発生件数は全く同じ水準です。
なので、「WILLEREXPRESSは事故が多い」という噂は事実ではありません。
妹がウィラーユーザー
妹が、ウィラーユーザーです。
僕自身も、旧ツアーバスはあまりいい印象を持っていなかった数年前
「ウィラー快適やのに、なんでお兄ちゃんは使わないの」
の後、WILLEREXPRESSの良いところを語っていました。
まとめ
- 新高速乗合バス制度の元、国土交通省の認可を受けている
- 運輸安全マネジメントの取り組みを見る限り、旧乗合バス事業者と事故件数などは変わらない
- 安全への取り組みがしっかり掲載されている（HPに出せるということは、世間との約束ということ）
- 若い女性に人気
- 乗務員が親切
業界の内部情報は僕たちは知る由もないので、それ以外の部分で自分達で判断して、利用していくことが大切ですね！
結局なにが言いたいかと言うと、
WILLEREXPRESSはTwitterで叩かれているほど酷くないよって事！