近鉄バス|萱島線 全長16キロに渡る長距離路線(近鉄八尾駅前~JR住道~萱島)

近鉄バスの一般路線バスの中で最も長い距離を走る路線と言える「萱島線」について見ていきたいと思います。
萱島線とは
この路線は大阪府東部に位置する八尾市の「近鉄八尾駅前」から寝屋川市の「萱島」(京阪萱島駅)まで全長16キロにも及ぶ路線で、八尾市、東大阪市、大東市、門真市、寝屋川市の5市を一直線に縦断します。
近鉄バスの一般路線バスと言うと、主要な駅から同一圏内の住宅地を結んだり、鉄道駅間を結ぶ路線がほとんどです。
そのような路線が多い中、この「萱島線」は少し異質な路線なのです。
近鉄バスの近鉄八尾駅発着路線は八尾営業所が担当しています。
ただし、萱島線に限っては稲田営業所が担当。他の路線とは一味違う点ですね。
近鉄八尾駅前まで稲田営業所からはるばる回送して車両を持ってきます。
運行形態
- 39系統:近鉄八尾駅前~荒本駅前~JR住道~萱島
- 44系統:近鉄八尾駅前~アリオ八尾~荒本駅前~JR住道~萱島
- 36系統:近鉄八尾駅前~荒本駅前~JR住道
- 43系統:近鉄八尾駅前~アリオ八尾~荒本駅前~JR住道
- 37系統:荒本駅前~JR住道~萱島
- 38系統:近鉄八尾駅前~荒本駅前
- 41系統:荒本駅前~JR住道
現在運行されているのは上記7系統
近鉄八尾駅前から萱島まで通しで運行する路線が39系統で、日中アリオ八尾を経由する便が44系統を名乗ります。
近鉄八尾駅前~萱島の直通便は1時間あたり1~2本運転しています。
この路線でメインとなる区間は近鉄八尾駅前~JR住道間です。
アリオ八尾を経由しないのが36系統、経由するのが43系統です。
近鉄八尾駅前~JR住道間は1時間あたり3~4本運転しています。
夜間の入庫便で、双方向から荒本駅前行きが運行されます。それぞれ37、38、41系統を名乗ります。

鉄道と接続している停留所
- 近鉄八尾駅前(近鉄大阪線)
- 若江岩田(近鉄奈良線)
- 荒本駅前(近鉄けいはんな線)
- JR住道(JR学研都市線)
- 萱島(京阪本線)
大阪市内から放射状に伸びる鉄道路線相互間を結んでいます。
路線の特徴
この路線には何回か乗車しましたので、感想も交えながら特徴を書いていきます。
全長16キロに及ぶ路線ですが、道中は全体を通して交通量の多いところを通ります。
特に東大阪市内、荒本駅前周辺の平日は交通量が多く、全線で2時間以上かかることも。
また八尾市内の萱振周辺は狭隘区間を走るため、双方向のバスが狭隘区間手前の停留所で無線でやりとりをして待避します。

車両は狭隘部を通るため中型の日野レインボーHRが主に使用されていますが、たまにいすゞエルガミオも投入されています。
荒本駅前付近は中央大通を走行しますが、中央大通に出るまでの道で渋滞が頻発しています。
「大阪の郊外は、幹線道路や高速に出るまで時間がかかるわあ」
とパンの配達をしている友人が言っていました。
あともう一つ
「横の移動はスムーズ、縦の移動は信号によく捕まる」
これも多分間違いないと思います。
自転車でも車でも本当によく信号に引っかかります。
基本的に大阪市内から各方面へ国道や主要な道が伸びているので、それにそぐわない移動には厳しめです。
話が逸れました。
萱島線はそんな厳しい条件のもと、果敢に大阪府内を縦断する路線。
中野南~荒本駅前~中野南は重複区間でもあること、同じ名前の停留所が続くことに加えて渋滞があるので乗っていて苦痛に感じるポイント。(全然進んでる感がないんですよね)
あとは近鉄奈良線の若江岩田で乗降が多めな印象です。
JR住道周辺は元々三洋電機のお膝元。停留所も「三洋橋」「三洋町」といった企業にちなんだ名前が続き、少し感慨深くなったり。
「SANYOと言えばエネループ。あれは革命だったなあ」
JR住道を出て、京阪バスエリアに入ったところあたりからよそ者感を勝手に感じてしまいました。
初めて乗った時は
「近鉄バスで京阪電車の駅まで来てしまった・・・」
なんだか不思議な感覚になりました。
萱島線ギャラリー
最後に萱島線の写真をどうぞ。






最後までご覧いただきありがとうございました。