北日本観光バス 金沢特急線(金沢駅→京都駅)

路線 金沢特急線

運行 北日本観光バス

区間 金沢駅前(14:00)→京都駅八条口(18:26)

所用 4時間26分

金沢から京都駅まで、2023年7月14日に運行開始した金沢特急線に乗車しました。この路線は近鉄バスと北日本観光バスの共同運行で、1日2往復設定されている昼行高速路線です。大阪~金沢間の高速バスと言えば、2020年に阪急バスと北鉄金沢バス撤退。西日本ジェイアールバスの北陸道グラン昼特急がなくなり、青春昼特急のみに。そんな中新規参入する形となりました。来春には北陸新幹線敦賀開業が控えており、関西から金沢まで必ず敦賀で乗換が発生します。鉄道にはないリーズナブルさと乗り換えなしで行けるメリットを活かして、勝算ありと見たのでしょうか。注目の路線です。

さて、金沢特急線に乗車するのですが、金沢駅前の乗り場は金沢駅東口(鼓門側)正面の道路を渡ったところにあります。北鉄バスなどが発着するロータリーや、西口のロータリーではないので要注意。私は14時00分発の便に乗車します。この便の担当は北日本観光バスですが、やってきたのは近鉄バスから移籍した車両でした。この路線には貸切車からの転用車も運用についています。ちなみに朝8時の大阪行きは近鉄バスの担当です。

車内はトイレ付の4列シート車。昼行便なら十分な設備です。固定窓になっているので、元々大阪~東京間の夜行バス、カジュアルツインクルやフライングスニーカーなどで使用されていた車両でしょうか。

金沢駅から15名ほどが乗車してバスは出発しました。この先の乗車停留所は北陸道小松バスストップのみ。まだ運行から間もないにしても、意外と乗っているなといった印象。金沢駅からは金石街道を日本海側へ進みます。北陸道につきあたると左折してしばらく北陸道と並走。金沢西インターから高速走行となりました。しばらく走ると右手に日本海が間近に見える区間に差し掛かります。この景色を望めるのも昼行便ならではでしょう。バスは小松インターで一旦流出し、北陸道小松バスストップへ。ここからの乗車はありませんでした。

北陸道を順調に走行し始めて1時間と少し。バスは南条サービスで1回目の休憩となりました。ここでは15時35分から15時45分までの10分間の休憩です。休憩が終わるとバスは定刻に出発。北陸道の山間部をゆったりとしたペースで進んで行きます。刀根パーキング近くには続日本100名城の玄蕃尾城跡があるのですが、ここもいずれ訪れなければと思っている場所。山の中でなかなか険しそうなので覚悟がいるかもしれません。近くまでバスで行けるのかな…?そんなことを考えているうちに賤ケ岳サービスエリア、小谷城スマートインター、長浜インターと過ぎて行き、戦国好きにはたまらないエリアに胸が熱くなります。

バスは米原ジャンクションから名神高速へ。1回目の休憩から1時間15分が経過。滋賀県の黒丸パーキングエリアで2回目の休憩となりました。ここでは17時00分から17時30分まで長めの30分間休憩がとられます。パーキングエリアですがフードコーナーもあるので、軽い食事をとることができます。

黒丸パーキングに到着した際に、飛騨高山からの濃飛バスが停車していました。17時30分にバスは再び発車。草津ジャンクションの先で渋滞の案内がありましたが、栗東インターの手前で事故渋滞にはまりノロノロ運転。事故発生から間もなかったからか、10分くらいで通常速度に戻りました。

その後京滋バイパス、第二京阪経由で京都駅八条口へ。近鉄系の高速路線が発着するF3のりばに定刻より数分遅れの18時30分に到着しました。バスはこの先1時間かけて大阪駅前、終点のなんばOCATへと向かいます。

さて運行開始間もない金沢特急線。運賃は2800円~6000円(大阪~金沢)と時期によって変動します。今や貴重な大阪と金沢を結ぶ数少ない昼行便。今後の動向が気になります。(個人的には北陸道グラン昼特急が復活してほしいと思っているのですが…)