神姫バス 燃料電池バス「トヨタSORA」が運行開始

2021年4月24日

神姫バス公式ツイッターや関西のニュースでも告知されていた通り、西日本初の燃料電池バス「トヨタSORA」が2021年4月1日より運行が開始されています。

関東地方では東京BRT、都営バス、東急バス、京王バス、西武バス、最近では東北でも宮城交通で導入実績がありましたが、関西地方はおろか西日本初の導入となりました。

書写山ロープウェイ前から姫路駅に到着する11184号車

神姫バス姫路東営業所に配置

神姫バスに導入されたトヨタSORAは今回の1台のみで、姫路東出張所に配属されました。登録番号は姫路230あ1184、社番は東11184となりました。

姫路東出張所の路線は1今宿循環や8姫路駅~書写山ロープウェイ線など、全て姫路駅を発着するので、1日中姫路駅前に張り付けば、1度くらいは見ることができそうです。

運行開始から数日後の平日、早速姫路まで見に行ってきました。

この日は8書写山ロープウェイ→姫路駅に到着するところを撮影しました。姫路駅で折り返せば乗車しようと思ったのですが、残念ながら回送されて行ってしまいました。

水素を燃料として走るため、姫路駅南側に新たに開業した岩谷産業の水素ステーションで燃料の補給を行います。運が良ければ水素ステーションで休憩中のSORAに会えるかもしれませんね。

神姫バスカラーにもマッチ

先行してSORAを導入した関東地方の事業者のデザインを見てみると、とてもよく似合っていて「最先端でカッコいい」と思ったのが最初の印象でした。(西武や東京BRTが斬新!)

神姫バスの路線車のデザインは伝統的な濃いオレンジとベージュ色。最先端の車両で全体的に黒い部分が多くなりますが、よく似合っています。

屋根上の塗装は、通常の神姫バスはオレンジ色ですが、今回導入されたSORAは白色となっています。遠くから見たときにバスが来たと慣れるまではわかりにくいかもしれません。

あと、運行開始前に報道で見た写真には入っていなかった水色のラインが、水素(H2O)のイメージを表現していて、ちょうどいいアクセントになっていてカッコいいです。

ちなみに白色LED表示は姫路エリア初の導入です。何から何まで初物づくしの車両です。

燃料電池かEVか

神姫バスは今後、燃料電池バスの導入計画は未定としています。国や自治体からの補助があるとはいえ、1台1億円の車両です。とりあえず1台入れてみて様子見といったところでしょうか。

最近では脱炭素が話題となっています。企業もSDGsの取り組みの中でエネルギーをクリーンにするといった目標に取り組むことは社会的責任だと思います。これから先は、水素由来の燃料電池で行くのか、はたまた中国BYDのEVバスで行くのか、国内でもバス事業者の選択が割れています。

西日本でも神姫バスを皮切りに、各事業者がどういった車両を選択するのか非常に楽しみです。そして未来にはどのようなバスが走っているのでしょうか、今後の行く末を見守っていきたいところですね。

(先月近鉄上本町にアルファバスEVが来ていたとか・・・フィットチェックですかね。あべの上本町シャトルで何か動きがあるのかもしれません。)