金剛バス 千早線(富田林駅前→金剛登山口)

2023年12月1日

金剛バスの事業廃止発表はなかなかの衝撃でした。全15路線ある路線の存続について関係各所で協議されていましたが、南海バス、近鉄バス、自治体運行を含めて10路線は維持される見込みとなりました。

今回は渦中の金剛バス、千早線に乗車した時のレポートです。

路線 千早線

運行 金剛バス

区間 富田林駅前(10:05)→金剛登山口(10:39)

所要 24分

平日の朝、大阪府富田林市にある富田林駅にやってきました。富田林市は大阪府南部にある人口約10万人の都市で、市内を流れる石川を挟んで平地が広がっています。駅周辺は古い町並みが立ち並んでいます。

金剛バスはそんな富田林駅前を拠点に路線バスを運行しています。今日は富田林駅から金剛山登山口まで、千早線に乗車します。

富田林駅を10時05分に出発する便に乗車します。富田林駅発場面で10名ほど乗っていました。

ちなみにこの千早線は富田林駅から千早ロープウェイ前を結んでいますが、金剛バスの事業廃止後は路線存続はされるものの、途中の千早中学校までの運行となります。千早中学校~千早ロープウェイ間は廃止となってしまうため、金剛山登山へのバスアクセスは河内長野駅からの小深線のみとなってしまいます。

金剛バス独特の側面表示。

富田林駅を出発したバスは、府道705号線を進みます。石川とその支流である佐備川を渡り、2車線の道を進みます。

楠徳寺かがりホール前[大伴]バス停を過ぎるとバスは河南町に入ります。その後神山バス停を過ぎ国道309号線とクロス。バスは大阪府唯一の村、千早赤阪村に入ります。

この辺りから山岳路線の様相を呈してきます。

千早赤阪村役場、千早赤阪中学校前を過ぎると右手には下赤坂の棚田が見えてきます。大阪府内でこんな絶景の路線があるとは知りませんでした。

この近くには楠正成が築城した下赤坂城跡があるので、バスを降りて散策してみるのもいいかもしれませんね。

バスはグングン標高を上げて千早ロープウェイ前を目指します。途中の千早大橋から終点までの間は河内長野駅からの小深線と重複区間となりますが、それも残りわずかです。(運行は2023年12月20日まで)

富田林駅から約29分で金剛登山口に到着しました。ここから登山口はすぐ近くにあります。

せっかくなので折り返しのバスを待ってみることに。

先に河内長野駅前行の南海バスがやってきました。

南海バスの10分後に折り返しの富田林駅が到着。

金剛バスがここにやってこなくなるまであとわずか。個人的には金剛バスはこの路線しか乗ったことがなかったので寂しい限りです。残りわずかですが、乗り納めしたいですね。