SMI美原ライン実証実験バス~ららぽーと堺へのアクセスに便利な路線で定期運行化なるか~

2022年12月11日

大阪府堺市が2022年10月から12月4日まで、堺駅前~美原区役所間を結ぶ「SMI美原ライン」の実証実験バスを運行しています。終点の美原区役所前にららぽーと堺がオープンし、視察がてらに乗車してきました。

※2022年12月4日をもって実証実験は終了しました。

運行区間と停車停留所

南海本線の堺駅前を起点に、南海高野線堺東駅、JR阪和線三国ヶ丘駅(細池橋)、地下鉄御堂筋線新金岡駅(しもつ池)を経由して美原区役所を結んでいます。

堺駅前、大小路、堺東駅前、細池橋(三国ヶ丘駅)、しもつ池(新金岡駅)、大泉緑地、野遠、美原区役所の計8か所です。

この路線はクローズドドアシステムを採用しており、美原区役所行は堺駅前~しもつ池間が乗車専用、大泉緑地~美原区役所間が降車専用。

堺駅前行は、美原区役所~大泉緑地までが乗車専用、しもつ池~堺駅前間が降車専用となります。

運賃は200円~400円で、堺駅前~美原区役所間は400円、細池橋~美原区役所間は300円です。

堺駅前から乗車

堺駅前から美原区役所までの所要時間は約40分。

平日の10時20分の便に乗車してみました。

実証実験バスということで、3番乗り場にポスターが掲げられているのみでした。

車輛は南海バスのノンステップバスで、SMIプロジェクトのラッピングがされています。

始発駅ですが、9名の乗車がありました。ほとんどがららぽーと堺へ向かう買い物客という感じです。

堺東駅は5番のりばを使用

堺シャトルと同じルートを通り大小路を経由して堺東駅へ。

ここからも5名の乗車がありました。堺東駅を出たバスは一条通交差点を左折。

右手に世界遺産の仁徳天皇陵(大山古墳)が見えてきます。

南海高野線の線路を超えて細池橋に到着です。ここから三国ヶ丘駅までは徒歩8分ほどの距離。

次のしもつ池も地下鉄新金岡駅の改札口までは徒歩10分程度かかります。

それぞれ駅のロータリーに入ると所要時間が延びるので、定期運行化となればこの辺りは利用者の需要を見て判断するのでしょう。

細池橋、しもつ池からも乗車があり車内は満席になりました。

ルートは幹線道路がメイン

バスは片側6車線の府道2号線(大阪中央環状線)を東へ走ります。

堺駅前から美原区役所までは最短ルートの幹線道路を走行します。

大泉緑地は通過となりました。土休日であれば大泉緑地の利用者も見込めそうです。

野遠でサラリーマン風の男性が降車。バスは丹南交差点から国道309号線に入り美原方面へ。

ここから美原区役所までの間は近鉄バスのさつき野系統(河内松原駅~さつき野東)と経路が重複しています。

この路線唯一のネックは国道309号線の交通渋滞ではないでしょうか。

この日も阪和道とクロスする下黒山交差点を先頭に渋滞が発生していました。

美原区役所ロータリーはららぽーと堺の南口すぐ

下黒山の交差点を過ぎるとすぐにららぽーと堺が左手に見えてきます。また右側にはスーパービバホーム、両サイドには飲食店が立ち並んでいます。

バスはららぽーと堺へ入る一般車を横目に通り過ぎ、少し先のバスロータリーに到着しました。

結局渋滞の影響はありましたが、6分遅れで到着しました。

というわけでSMI美原ライン実証実験バスのレポートでした。

ホームページやのりばのポスターでの告知がメインにしては、結構な利用者の数で認知度がかなり高いと感じました。

美原区役所へのアクセスに加えてららぽーと堺という大型商業施設の開業もあり、定期運行化は間違いなさそうな雰囲気を感じました。実際に何度か利用しているお客さんもいらっしゃったようです。

今後の動きに注目です。

ららぽーと堺へのアクセスに便利な路線をご紹介。

急行初芝美原線

美原区役所と南海高野線の初芝駅前をノンストップで結びます。

初芝駅からは他に各停便の147系統に加えて、美原区役所から徒歩5分ほどの場所にある船戸下を経由する平尾行き(153系統、161系統)もららぽーと堺へのアクセスに使えます。