御城印めぐり 西播磨の山城へGo!「尼子山城」中世の山城へ
兵庫県赤穂市にある尼子山城に登城しました。
尼子山城は別称「赤穂富士」とも呼ばれる標高259メートルの尼子山に築城された山城です。
山陽自動車道の尼子山トンネルでその名をご存知の方も多いのではないでしょうか。
尼子山の下を東西に山陽自動車道が抜けています。
概要
尼子山城についてはよくわかっていないことが多いのですが、1538年に尼子晴久が播磨攻めを行った際に尼子氏の城になっていたと言われています。
毛利氏との戦いの際には、老婆が毛利氏に抜け道を教え尼子軍を不意打ちし落城させたという伝説が残っています。
坂越駅から尼子山登山口へ
JR赤穂線の坂越駅から尼子山登山口まで歩くとなると、30分以上かかりそう。
尼子山の後は坂越浦城と茶臼山城にも登城予定なので今回は時短ということでレンタサイクルを借りることにしました。
駅舎を出て右側にレンタサイクルの駐輪場があります。使用料は一日300円。黄色い自動精算機で料金を支払います。
貸し出し時に保証金700円と使用料を合わせて一旦支払い、返却時に保証金が返金される仕組みです。
支払う前に空気がちゃんと入っているか確認しましょう。
レンタサイクルで10分程走りいよいよ尼子山登山口へ。誓教寺奥にある尼子神社の脇に登山口があります。
西播磨の山城へGo!ののぼりが立っていたのですぐにわかりました。
登山口から城跡までは徒歩40分かかるそう。いざ参ろうぞ。
登山道はきれいに整備されているので安心して行軍することができますが、急登区間や岩場があるのでトレッキングシューズや登山靴で登る方がいいでしょう。
序盤から勾配がきついところがあり、なかなか登りごたえがありそうです。
2合目の位置に分岐の標識が立っていました。ここは標高75メートル。
まだあと200メートル以上も登らなければなりません。左に行くとはげ山、右に行くと尼子山です。（はげ山がどこかはわかりませんでした）
このあたりはまだ木々が生い茂っていて薄暗い箇所もありました。
4合目で休憩
頭上の木々がなくなり少し開けた場所に到着しました。
ここは標高120メートル地点。尼子山の4合目です。休憩所と書かれているのですこし休憩しましょう。
この場所で振り返ると…
プチ展望です。千種川と市街地方面、前方の茶臼山が見えます！
水分補給をして先へ進みます。
8合目には見晴台と名のついた標識が立っています。ここで振り返ると…
さっきより高い！さっきは山で隠れていた瀬戸内海が見えます！視界がいいときは四国も見えるそうですよ！
8合目から山頂まであと少し。この付近は岩場の箇所があるので注意して登りましょう。
尼子山城跡に到着
尼子神社の石鳥居をくぐるとこの先は神域です。洞のような建物の横に尼子山城跡の標識があります。
主郭はそんなに広くなく、ここにどういった建物があったのかは不明ですが登山道の反対側にいくつか曲輪らしき場所があったので兵を待機させるスペースとして使われていたのでしょうか。
登山道と反対側の斜面を少し降りると、写真のような曲輪群がいくつかあります。
山頂から5分ほど下りていくと湧泉地があります。見た感じあまり水がわいているようには見えませんでした。
一応バケツがあるけどもう何年もそのままなんだろうなぁ…
この先も山を下っていく道が続いていましたが、情報がないので山頂に戻って登山道を下山することにしました。
まとめ
今回は兵庫県赤穂市になる尼子山城跡に登城しました。
西播磨の山城特設サイトに尼子山城跡は中・上級者向けと書かれています。
道中で出会ったご夫婦も西播磨の山城めぐりをされているそうで、「ここが一番しんどいで～」と教えて下さいました。
ゆっくり登って60分、若い方なら30分ほどで頂上まで登れます。
城らしい遺構は山頂付近の平坦地くらいしか見当たらなかったのですが、瀬戸内海や南側の茶臼山、麓を流れる千種川、北側の有年方面を見渡すことができ、城として機能していたことを伺うことができました！
御城印は赤穂市観光協会で購入
御城印はJR播州赤穂駅にある赤穂観光協会で購入しました。
カラー版が1枚300円、佐用町の伝統産業である皆田和紙を使用した復刻版が1枚400円です。
尼子氏の家紋「平四つ目結」が入っています。
カラー版は今回買わなかったのですが家に帰って欲しくなっちゃいました。
■御城印購入場所
尼子山城へのアクセス
🔎公共交通機関の場合
JR赤穂線「坂越駅」から登山口まで徒歩40分
市内循環バス「ゆらのすけ」高野ルート→「高野集会所」から登山口まで徒歩5分
🔎車の場合
山陽自動車道「赤穂インター」から千種川河川敷駐車場まで約15分
■尼子山城