【EVバス】環境に優しい電気バス!近鉄バスのBYD製バスに乗車

2022年9月6日

近鉄バスは、布施営業所に2台の電気バスを導入し、2月17日から大阪府内の警察病院線(大阪上本町駅~JR桃谷駅)と東大阪病院線(八戸ノ里駅~東大阪医療センター)の2路線で運行を開始しました。運行初日に東大阪病院線に試しに乗車してきました。

  • 路線 東大阪病院線
  • 運行 近鉄バス
  • 区間 東大阪医療センター→八戸ノ里駅
  • 車両 大阪200あ814 3202

BYD製の25人乗り小型EV

今回導入されたのはEVメーカー「BYD社」の小型電気バスJ6です。乗車定員は25名で車内は都市型の座席配置となっています。最高速度は70Km/hで、1回の充電で約200Kmの距離を走ることができます。同じ車両は京阪バスのステーションループでもすでに運行されており、関西のバス事業者でこの車両を導入したのは2社目となります。

東大阪病院線ではこの車両が入る前は日野ポンチョやリエッセで運行されていました。ポンチョの定員が30名を超えるので、やや車内空間は小ぶりになりますね。もちろん電気バスなのでCo2の排出はゼロ。ディーゼル車に比べて部品点数も少なく、整備のコストも削減できるメリットがあります。

東大阪医療センターから約7分間の旅

東大阪医療センターから八戸ノ里駅間の東大阪病院線に乗車しました。実際この間は歩いても行ける距離ですが、病院アクセスという性格で、結構需要がある路線です。八戸ノ里駅からEVバスが到着。降りてくるお客さんも今までと違うカラーリングのEVバスに興味津々。

「エレキトリックゥバスって書いてあるわ~」

「静かやったな」

との声が聞こえてきました。乗客が入れ替わり私も車内に入ります。病院帰りの人で全ての座席が埋まりました。当たり前ですが新車の香りがしますねぇ!一部の座席には充電用のUSBコンセントも設置されています。出発時刻となりました。「ウィィーーン」独特のモーター音を響かせながら起動します。電気バスなので静かではあるのですが、なかなかイイ音を出しますよ。

この路線は狭い住宅街の中をくねくねと駅まで向かいます。車両の特性はわかりませんが、乗っている身としては、かなり小回りが利いている印象でした。加減速のショックがほとんどないので、このような低速で住宅街を右へ左へ行く路線にもってこいの車両かもしれません。

EVバスは五百石公園を過ぎ第二寝屋川を渡ります。橋の上り坂もスムーズになんなくクリア。街中の商店の間を進み府道2号線に出るともう終点の八戸ノ里駅が見えてきました。

近鉄奈良線の高架をくぐってロータリーに入ります。どうやら乗車した便で車庫に入る運用だったようで、次便は先輩のポンチョが待機していました。

カラーリングはエコを意識したグリーン

今回導入された小型EVバスは新たなカラーリングで登場しました。近鉄バスの高速車のグリーンよりもさらに明るい色合いで、エコをアピールしています。気づけば近鉄バスもノーマル塗装、復刻塗装、ハイブリッド塗装、そしてEV塗装と色々なバリエーションが揃いました。今回の車両、私のお気に入りポイントが一つあります。

前面に社章がちゃっかりついているんですよ!復刻塗装にはついていますが、まさか最新型のEVバスにつくとは思ってもいませんでした。

近鉄バスはさらに5台のEVバスの導入を計画しているようです。昨年は上本町のターミナルにアルファバスが来ていたので、中型や大型車もそのうち入るのでしょうか。今後の動きにも注目です。