大阪シティバスの中型車路線に乗車(布施駅前~あべの橋)

2022年9月6日

大阪市内の各ターミナルを中心に、市内全域にくまなく路線が張り巡らされている大阪シティバス。

今回は中型車両で運行するフィーダー路線の[12]系統に乗車してきました。

[12]系統は、大阪市の南側のターミナルであるあべの橋(天王寺)と東大阪市の近鉄布施駅を結ぶ路線です。途中生野区役所や大阪メトロ千日前線の少路駅を経由します。

中型車で運行する理由

途中狭いところがある。

これが理由です。

この路線の本数は1時間に2~3本。決して乗客が少ない閑散路線だから中型車というわけではありません。

基本的には谷町筋、勝山通、今里筋と大きな道路を進むのですが、布施駅行の地下鉄少路駅~少路東四丁目間が狭いのです。

あべの橋行は別ルートを通るので、狭隘区間はありません。少路東六丁目~少路東五丁目間がやや狭いかな?

ちなみにあべの橋(天王寺)から布施駅は、JRと近鉄を乗り継げば鶴橋駅での乗り換え時間を勘案しても、15分ほどで移動できる距離です。

[12]系統で全線乗り通すと、所要時間は約40分。全区間乗り通す人は、乗り換えがめんどくさいと感じる人か、敬老パスで安く乗れる人くらいでしょう。

基本的には途中停留所の乗降りがほとんどだと思います。

布施駅前から乗車

乗車したのは平日の昼下がり。大阪シティバスは布施駅の北側ロータリーに乗り場があります。

同じ乗り場からは上新庄駅へ北上する路線も発着するのですが、バス停付近にいた人はみなさん[12]系統に乗車されました。写真から、続々と集まってくる様子がわかると思います。

大阪バスのニュースター号が昼寝をしている横から出発します。

[12]系統は布施駅、少路駅、あべの橋と、鉄道駅3つを経由していますが、経路上で鉄道と競合することはなく、鉄道がない区間を縫うようにして走っています。

布施駅を出て一旦南下。一つ目の停留所である、少路東六丁目から1.5車線ほどの道へ入ります。

対向がギリギリというわけではありませんが、大型車が来ると少し慎重になる区間です。

かつてこの近くに布施三ノ瀬という操車場があり、2013年までは、あべの橋~布施三ノ瀬間を運行していて、布施駅には乗り入れていませんでした。

車内は8割程度座席が埋まる

乗客は布施駅発車時点からそこそこ乗っていましたが、地下鉄少路駅に着く前にすべての座席が埋まりました。

地下鉄少路駅に到着。降車は2名しかいなかったのが意外でした。

新今里公園を過ぎるとバスは今里筋を南下していきます。今里筋では「いまざとライナー」や杭全~守口車庫を結ぶ[35]系統と並走します。

大池橋からバスは勝山通りに入り西進。生野区役所等で降車があり車内は空いてきました。

このあたりは鉄道駅から少し離れている地域。離れていると言っても徒歩15分くらいですが、なんばやあべの橋へのバスが充実しているためお年寄りを中心に利用が多いですね。

終点へは四天王寺の東側からアプローチ

このまま勝山通りを直進すれば、上新庄駅~住吉車庫を結ぶ[62]系統と合流するのですが、このバスは手前で一旦左折。

四天王寺の東側の上町筋を南下し、四天王寺東大門前、大道二丁目と独自のルートを通ります。

四天王寺南交差点を左折し谷町筋へ。この付近は真田幸村が本陣を置いた茶臼山があります。

茶臼山からの坂を下り、商店街に設置されたあべの橋(おりば)に到着です。

今日は[12]系統に乗車し、布施駅からあべの橋まで40分かけてやってきました。

かならず中型車に乗車できるので、大阪シティバスの西工顔に乗りたい方にはおススメです。

なおあべの橋→布施駅ののりばは、天王寺駅の北側操車場前となります。

到着したバスは、行先を北巽バスターミナルに変えて、次の乗客を迎えに去っていきました。