アメリカンファラオ産駒の特徴をカフェファラオとダノンファラオから考察
2020年の上半期を締めくくる宝塚記念は、昨年の「牡馬を一蹴リスグラシュー」に引き続き2年連続で牝馬のクロノジェネシスが優勝。
道悪馬場に他馬が苦戦する中、クロノジェネシスはものともせず力強く伸びました。いやーホント強くなりましたね。
ジャパンダートダービーは同じファラオでもダノンファラオ
さて、宝塚記念が終わっても南関東競馬ではクラシック最終戦のジャパンダートダービーが行われ6番人気のダノンファラオ(坂井瑠)が優勝。前走14着の大敗から見事巻き返しました。2走前は園田の兵庫チャンピオンシップで2着になりましたし、地方の砂が合っていたのでしょうか。
一方1番人気のカフェファラオ(レーン)は前走ユニコーンステークスで見せた強さが見られず7着。4コーナーの手応えは悪くなさそうでしたが、直線で全く伸びませんでした。
勝ったダノンファラオと1番人気だったカフェファラオは両方ともアメリカンファラオ産駒。
アメリカンファラオは史上12頭目の米国3冠馬であり、BCクラシックも制しアメリカングランドスラムを史上初めて制した名馬です。米国馬らしくスタート直後からスピードを活かして先行し、そのまま減速することなく他馬を寄せ付けない強さを見せてくれました。
アメリカンファラオ産駒の特徴
ダノンファラオとカフェファラオのここまでのレースを見て感じていることは
「気分良く先手を取れればめちゃくちゃ強い」
「内で馬群に揉まれるとやる気をなくす」
あくまで主観ですが結構当てはまっていませんか?
ユニコーンステークスのカフェファラオは大外から気分よく出て行き、直線では抜群の手応え。外から被せてくる馬が1頭いましたがあっさり突き放しましたね。圧巻の走りで3歳ダートの中心になると誰もが感じたでしょう。
一方ダノンファラオの前走風雛ステークスは内枠スタート。スタート直後から押して行くもイマイチやる気がないのか先行した2頭からは離されて行きます。最後の直線に向くとずるずる下がって14着。カフェファラオの前走とは対照的でした。
そして直接対決となった7/8のジャパンダートダービー。
ダノンファラオは外目の枠から気分よく先行し2番手につけます。一方カフェファラオは内枠スタート。スタート直後は3番手につけ先行した2頭を見ながら進める展開。
レースは3、4コーナーからペースアップ。ダノンファラオのスピードは落ちることなく1着でゴール。一方カフェファラオはコーナーでの手応えは悪くなかったものの、直線で全く伸びず14着に。走る気をなくしたようにも見えました。
もしかしたら距離適正の違いや馬場適正もあるのかもしれません。しかし、カフェファラオの今回の負け方とダノンファラオの前走の負け方の共通点、カフェファラオのユニコーンステークスの勝ち方とダノンファラオの今回の勝ち方があまりにもリンクしているような気がしてなりません。
今のところ、アメリカンファラオの代表産駒であるこの2頭を見て僕は、サウスヴィグラス産駒の傾向に似ているんじゃないかなと思っています。
さて競馬は夏競馬に入ることに加え、今年は阪神競馬も延長開催なので傾向がつかみにくく予想が難しいですね。
ライフスタイルが変わりただでさえストレスが溜まる昨今。なんとか競馬を当てて、良い精神状態を保ち続けたいです。