【路線バス乗車記】大阪バス|布施八尾線のポンチョに乗って…かつて近鉄バスが運行していた大蓮線の記憶を辿る。
大阪府の東部地区。東大阪市を中心に路線バスを運行している大阪バスの「布施八尾線」に乗車してきました。
この路線は東大阪市の布施駅南口~八尾市の近鉄八尾駅前を結ぶ路線です。2016年から運行開始された比較的新しい路線です。
布施八尾線の運行ルート

ご覧のように、布施駅からJR長瀬駅、大蓮本通商店街、久宝寺緑地を経由して近鉄八尾駅まで結んでいます。
かつてこの区間には近鉄バスが運行しており、近鉄八尾駅~布施駅~阿部野橋間で多い時で20分間隔で運行されていました。私もかつて東大阪市に住む親せきに会いに、母親に連れられてこの路線に乗車したのを覚えています。
東大阪市の大蓮という地名を通ることから「大蓮線」と呼ばれていました。
一時は高頻度で運行されていた大蓮線は1996年頃に大幅減便。
2004年には消滅してしまいました。それから干支が一回りした2016年。
まさか同じ区間に新たなバス路線が出来るとは夢にも思いませんでした。
近鉄バスが運行していた大蓮線は府道173号線(八尾街道)を沿っていくルート。
しかし大阪バスの布施八尾線は途中ルートを外れ、大蓮地区の住宅街内を進む点が大きな違いでしょうか。
また2008年に完成したJRおおさか東線のJR長瀬駅と接続している点も近鉄バス時代にはなかった点ですね。
商店街区間は狭隘区間、小型のポンチョを充当
大阪バスの他の一般路線には大型車や中型レインボーが使用されます。
一方、布施八尾線は途中経路上にある大蓮本通商店街は狭い一方通行路、その周辺の衣摺、大蓮地区も住宅街内を走行します。そのため小型のポンチョが充当されています。

2020年現在までの沿革
- 2016年7月29日、1日12往復で運行開始
- 2017年4月29日、1日19往復に増便。八尾市内に停留所増設
- 2018年7月1日、1日10往復に減便
大阪バス布施八尾線乗車記
それでは乗車記をお届けします。
今回は近鉄八尾駅から布施駅前まで乗車することにしました。
大阪バスののりばは、かつて大阪市営バスが発着していた所です。
大阪市営バスのJR平野駅~近鉄八尾駅が廃止されてからしばらく空いていましたが、今では大阪バスの3路線(伊丹空港リムジン含む)がここを使用しています。


10時40分、私以外に1名が乗車し合計2名で近鉄八尾駅を出発しました。
前運用の布施駅から到着したバスから10名近く降車してきたのを見ていたので少し寂しいですが、午前中にターミナル駅から離れて行く路線なのでこんなもんでしょうか。
しばらく乗車降車もなく淡々とバスは進んで行きます。
シティ信金久宝寺支店前を過ぎるとバスは一旦府道173号線から逸れ、久宝寺コミセン前に到着。
近鉄八尾駅から乗車していたお客さんがここで降車し車内は私1人。
久宝寺緑地を過ぎると近畿自動車道と並行する中央環状線へ入り府道173号線へ軌道修正。
金岡を過ぎて再び府道173号線を離脱します。ここから住宅街、商店街へ入って行きます。
長瀬東小学校、大蓮本通商店街西口から数名の乗車。
商店街区間は狭く揺れるため自動放送で注意喚起が流れていました。
商店街の出口で布施駅からきた近鉄八尾行きのポンチョをみかけました。
こちらの商店街は一方通行のため、商店街より南側の道を進むことになります。
その後長瀬南小学校、長瀬西小学校を経由して再び府道173号線に復帰。
似たような名前の停留所が続くので間違いそうですが、利用する人はほぼ地元民だと思うので問題ないのでしょう。
「【小学校関係者必見】大阪バスの布施八尾線は、小学校めぐりに使える便利な路線!」
みたいなタイトルにしようか本気で考えました。
府道173号線に復帰して最初の停留所、長瀬神社からも2名が乗車。
小さいポンチョの車内がまずまず賑わってきました。

その後JR長瀬駅で1名が降車。残った乗客は全員終点の布施駅南口まで乗車することに。
鉄道空白地帯の利用客を取り込んだ路線

今回近鉄八尾駅から全区間乗りとおしました。
「大蓮、衣摺地区の鉄道空白地帯の利用客を取り込めている」ことがよくわかりました。
東大阪市民にとって布施はそこそこ大きな街。大阪市内に出なくても、ちょっとした買い物や銀行、食事の用事なら十分です。
鉄道空白地帯から布施駅までの利用客と、久宝寺エリアから近鉄八尾駅までの利用もそこそこあるようです。
乗車データ
路線名 | 布施八尾線 |
運行会社 | 大阪バス |
乗車区間 | 近鉄八尾駅前→布施駅 |
乗車車両 | 大阪230う39 |